童話のような優しい語り口から始まり、最後の一文で物語の印象が一変する構成が見事でした。好きな女の子に近づきたい一心で、遊びを我慢して630円の本を買う男の子の健気さが微笑ましい反面、その本が青春を否定する内容だったという結末には強烈な皮肉を感じます。結婚という約束を果たしながらも、恋人らしい時間を過ごさなかった二人。本当に愛がなかったのか、それとも愛ゆえの選択だったのか。短いながらも余韻の残る作品でした。
読み進めていくうちにどんどん胸がドキドキワクワクしました。二人がどんな本を読んでいたのか、なんで女の子は残念そうな顔をしたのか⋯。でも最後の文を読んだ時、「えっ!?」と驚きました。まさかあんな本を読んでいたなんて想像もできませんでした。とても面白かったです。そして、私へのフォロー、ありがとうございます。良ければ、なぜ私にフォローしてくれたのか、聞いてもいいですか?また教えてほしいです。