君が行きまさかも愛し袖濡らす契りし月を待ちにか待たむへの応援コメント
タイトルは万葉集の「君が行き 日長くなりぬ 山たづね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ」を本歌取りしたものですよね。
太陽との対比でヒロインの名前や時間の描写に「月」を強調していること、そして「迎へか行かむ」の選択肢がもはやないことが、あら上手いと思いました。
セフレだったとしても理解できなかったとしても邪だったとは思わない。きっとこれが彼らなりの愛の形で、それゆえに終わりを迎えたのだろうと私は思いました。
作者からの返信
九紫かえで様
拙作をお読みいただきありがとうございます。まさか、ほぼ自分の想定して書いた設定を看破してしまうとは......脱帽でございます。迎へか行かむは選択肢としてないとして、身の回りの物をすべて持ち帰った結月は合鍵だけ返さずに帰って行った。そんな彼女の大切な人とはいったい誰なのか......想像していただけると幸いです。
君が行きまさかも愛し袖濡らす契りし月を待ちにか待たむは、君と別れてしまった今も君を愛していて、どうにもならない気持ちが涙になって袖を濡らしてしまう。身体を重ねた月(結月)をずっと待っている。というニュアンスを込めて作ってみました。
他の短編も九紫かえで様にすべて看破していただけると幸いです。w
君が行きまさかも愛し袖濡らす契りし月を待ちにか待たむへの応援コメント
男に都合の良い(だと思っておりました)、セックスフレンドという題材
意外と、甲斐甲斐しい彼女……べったりじゃなく、線の引きかたも上手
視点としては、男性主観なのでしょうけれど、この女性の方に、あたしはとても共感できました✨
こういう作品の中では、ほんとうに稀有な感覚でした。
こういう風にされると、男の方へもすこし同情めいた共感が生まれます。
きっと、何となく続いていくと思っていたのでしょうか……。
それなりの愛情、それなりの執着
残ったのは、男性のじんわりとした重い後悔……なのかな?どうでしょう……
扉を閉めて、歩き去る彼女……
彼女が颯爽と歩きながら、微笑んでいるのか、泣いているのか……
……想像が先走ってましたけど、彼女最後の言葉、ちょっと震えてたんですね💦
この表現はちょっとずるいかもw
素敵な物語をありがとうございます✨
作者からの返信
天川様コメントありがとうございます!視点は男性主観です。濡れ場をいかに上品に書くかに焦点を当てた作品だったのですが、扉を閉めて、歩き去る彼女......この別れの描写が一番こだわったところです!合鍵も返してない結月はいつ返しに、あるいは......是非想像を膨らませてみてください。もし、お時間があれば違う作品も覗いてくださると幸いです。
君が行きまさかも愛し袖濡らす契りし月を待ちにか待たむへの応援コメント
拝読させていただきました。
とても情感のあふれる文体でとても面白いと感じました。
また物語の中に象徴的に出てくる月の描写と結月との対比。必ず巡ってくる夜明けの描写。そういったものがとても心情と相まって、うまく配置されているなぁと感じたのです。
「部屋を片付けて」というのが一つのキーになっていると感じたのですが、彼女は本当に世話焼きだから片付けをしていたのだろうか。その行為は自分の居場所を作るための儀式のように感じて、一向に居場所を作ってくれない(合鍵を使わせてくれない)朝陽と距離を置くことになったのかなぁ、と。
タイトルの歌は時系列的には彼女との別れの後と解釈していますが、居場所作ってあげているかな? と妄想したりするのです。
好きなシーンをいくつか。
「情熱」が彼女に届かずに縛って捨てられるところですが、ビジュアルは下世話ではありますが観念的にすごくマッチしていて圧巻でした。
行為の後で背中を向ける結月と月明かりがささない様子。スマホの明かり。
このシーンもとても良いなあ。
最後の一行。
彼女の声が震えていたのは……。
またね、と消えた彼女の真意を考えると色々と妄想がはかどります。
面白かったです。
ありがとうございました。
作者からの返信
島本様。お読みくださりありがとうございました。
私は読後に余韻に浸れたり、色々な結末が想像できる作品を作っております。しかし、私自身の想像する結末も、ミスリードや伏線、メタファーなどを駆使して伝えています。分かる人には私の伝えたいことのわかる、もし分からなかったとしても充分自分で解釈出来て面白い作品を目指しています。
指摘していただいた結月と月、朝陽と太陽の対比構造も少し気にしていただけるともっと理解が深まるかと思います。日食はなかなか起きないものですが、必ず起きるものですから。w
世話焼きな結月に甘えて部屋をそのままにする朝陽は、こうしておけば彼女は絶対に来てくれるという気持ちがあった。恋愛感情とその世話を焼きに来てほしいという気持ちから渡した合鍵。けれどケジメと言って頑なに合鍵を使わない彼女。しかし、自分から彼のもとを去るときには返さなかった。そんな彼女の気持ちを表したのが最後の一行なのかもしれません。
アンチ朴念仁主人公を掲げているので、下世話な描写もありますが、読み込んでいただければすべての行動に理由が付きます。そんな物語でよければ、他の恋愛短編にも足を運んでくださると幸いです。