#4 雪
子供の頃から雪がすき
一面真っ白で
街から音が消える
響くのはさくっ、さくっと雪を踏む音
指先が真っ赤になっても
雪だるまをつくったり
誰かと投げ合ったり
寒さなんて忘れていた
大人になってからは
誰かと投げ合うなんてできないけど
ベランダにちいさく、雪だるま
街を歩くときはイヤフォンはつけない
足元に気をつけながら
さくっ、さくっ
はしゃぐ子どもたちを横目に
通り過ぎてゆく
寒さはしっかり沁みるけど
忘れたくない感覚
あの子たちも
いつか思い出すのかな
真っ白で綺麗な
思い出になってたらいいな
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