#7 秘密

誰にでもひとつやふたつ

いえないことがある


きっとそれを知ったら

あなたはわたしを恐れる


あなたの前にいるわたしは

あなたにどう映っているのかしら

従順?

傲慢?

善良?


どれも正解で、どれも不正解

決して言葉に出さなくても

真っ黒いものが渦巻いている

少しずつあなたの世界を狭めていって

わたしだけをその瞳に映してほしい

ほんの少しずつ、狂うわたしを

観察してほしいの

共有の秘密を持ちたいの


でもきっと

あなたは逃げてしまうよね

あなたの理想とは違うから

だから

ずっと秘密




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