目次 〜エピソード紹介〜


    「春の夜のエンタングルメント」


 札幌市内でパティシエとして働く良人よしひとは、製菓専門学校の時の同級生で、友人の博臣ひろおみから連絡を受ける。

 道外に働きに出ていた博臣だったが、つい先日札幌に戻ってきたという。

 久しぶりに会わないか?と誘われて、良人は約束の居酒屋へ向かった。


 自分の店をオープンさせる夢を、あと少しで実現できそうだ、という博臣に、本当にすごいな、と感心していた良人。


 だが、酒の席での会話は、思わぬ方向へ進んでいき…。


    「青い鳥を、いつか」


 学校でいじめに遭っていた、中学2年生の弥生。

 霊感体質でもある弥生は、通学路沿いの公園にいつも佇んでいる、男の子の幽霊に話しかけてみた。

 彼の雰囲気から、自分と同じ境遇ではないかと思い、気になっていたのだ。

 会話をする事ができたその幽霊との、奇妙な交流が始まるが…。

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