国王さま、婚約破棄の代償は戦争で落とし前つけていただきますわ

ヤン・ヒューリック

登場人物一覧

登場人物一覧 ロルバンディア大公国

マクベス・ディル・アウルス

ロルバンディア大公国大公

マクベス王国の第4王子であったが、母親の身分が低く、のちに王位継承権を放棄する。

一方で、幼少期から知恵深く、帝国の幼年学校と士官学校にて学び、マクベス軍では元帥にまで昇格して、ロルバンディア大公国へと侵攻。

旧大公家を粛清し、マクベスから独立して後任の大公へと就任する。

智勇兼備の名将で、茶器を愛する芸術家としての側面を持つ。

欠点は苛烈で果断。


エフタル・ソル・アイリス

ロルバンディア大公国の時期大公妃であり、ロルバンディア軍の実質的な軍師ともされる。

エフタル公爵家の娘で、元ミスリル王アレックスの婚約者。

王立学園と大学を首席で卒業した才女。

聡明で、勇気と気概、そして慈愛を持ち合わせる。

婚約破棄後、ロルバンディアのアウルスに協力を求め、ミスリル王国征服の決定的な要因となる情報を提供した。

コルネリウス大将を説得し、ミスリル軍宇宙艦隊の半数をロルバンディア側に寝返らせることに成功した最大の功労者。

普段は大人しく、慎み深いが、自身が引き起こした戦争を終わらせる義務を感じ、戦場に同行し、無益な流血を避けることを提案するなど、行動力と度胸はアウルスにも引けを取らない。



クワイグ・エル・ケッセル侯爵

ロルバンディア大公国宰相。

アウルスに次ぐナンバー2と目されており、己を律して政務を行う謹厳実直な老人

規律違反には容赦せず、アウルスにさえ説教を行うことがある。

マクベス王国では、左遷されても行政官として辣腕を振るっていた。

アウルスがマクベス第四王子だった頃からの部下であり、アウルスを名君と深く敬愛している。


トーラス・アルス・ジョルダン男爵

ロルバンディア大公国尚書令

アウルスの側近であり、実質的な軍師ともいえる人物。

ケッセルに次ぐ堅物だが、高い情報収集力と分析力、そして諜報活動を得意とする。

ミスリル王国侵攻時、情勢を正確に把握し、侵攻を進言した。

アイリスとアウルスの婚約を公表する情報工作を担当した。

毒舌で皮肉屋だがツッコミ役。


テラル・ジュベール

ロルバンディア大公国外務大臣。

爵位を持たない平民だが、豊かな交易商人の家に生まれ、帝国や枢軸国だけでなく連合への訪問と留学経験を持つ。

非常に視野が広く、的確に情報を収集して活用する優秀な外交官。

ロルバンディア侵攻時も、その手腕でロルバンディアを孤立させた実績を持つ。

毒舌で皮肉屋で、その毒舌はアウルスをも閉口させるほどだが、能力は非常に高い。

マクベスやベネディア、アヴァールなどとの交渉を担当し、ミスリル王国を孤立させた。


ヴァルナス・エル・カミッロ侯爵

ロルバンディア大公国農林水産大臣。

ケルトーの義兄(エリーゼの兄)。

幼少期から農業や水産業を実地で行い、武官以上に鍛えられた体を持つ。

ヴァルナス家は代々、食に携わる一族であり、農業や水産業や、食品加工などに精通している。

カミッロの父がケッセル侯やボナール侯と親しく、また妹がアウルスの侍女であったためにその縁からロルバンディア大公国の農林水産大臣として就任する。


ボナール・エル・クロード侯爵

ロルバンディア大公国内務大臣

警察侯爵と呼ばれるほどの治安業務のスペシャリスト。

悪魔の顔を持ち、天使の心を持つ男と呼ばれるほど、恐ろしい顔をしている。

礼儀正しく公明正大で部下に慕われている有能な閣僚。

また、部下思いで上司に対してもきちんと進言しながら角を立てることをせず、婦女子に対しても物腰柔らかい紳士であり、人望実績共に厚い。

ケッセルに次ぐ事実上の副宰相でもある。

軍と協力し、国家憲兵隊を設立するとともに、国家保安局を設立。

内外に対してロルバンディアの治安維持を実施している。

ジュベールが舌を巻き、ジョルダンが関心するほど情報収集と防諜を得意とする。


バレリス・ウル・ガスコン元帥

ロルバンディア大公国軍務大臣。

ラートルとイグニスの父。

エフタル公と共に戦った経験があり、その人柄を理解しており、マクベス軍時代からの軍事の長老格。


バレリス・ウル・ラートル大将

ロルバンディア軍の参謀総長。

堅実さと智謀で守備を得意とし、ロルバンディア軍の盾と形容される。

規律にうるさい性格で、気さくなイグニスとは対照的。

ルーエルライン無力化のためのワームホールゲート使用を検討し、ミスリル王国侵攻計画を立案した智将。

卓越した戦略家であると共に、軍政家でもあるためにロルバンディア軍を少数精鋭にして精強な艦隊に作り替えた。


サヴォイア・アルス・マルケルス大将

ロルバンディア軍宇宙艦隊司令長官。

確実さと勇猛さで攻勢を得意とし、ロルバンディア軍の剣と形容される。

ケルトーの友人であり、彼の妻の紹介で結婚した。

攻守ともにバランスが取れ、臆病と慎重、勇敢と無謀の違いを弁えている名将。

ルーエルライン外側からの陽動攻撃を指揮するなど、アウルスから実働部隊の指揮権をゆだねられるなどかなり信頼を得ている。


ウイリス・ケルトー大将

ロルバンディア軍の第一遊撃艦隊司令官。後に第一遠征艦隊司令官に任命。

勇猛果敢、大胆不敵な闘将。

武芸百般の達人であり、アウルスの武術指南役を務めた。

エリーゼの夫で、アウルスの指南役時代に彼女を娶った。

ロルバンディア侵攻時には一個艦隊にて、二個艦隊を撃破。

婚約戦争においてもワームホールゲートによる、ルーエルライン突破作戦の先鋒を務めるなど、要所要所で活躍している闘将。

普段はふざけた言動が多いが、本質をついた鋭い指摘や提案をする。

そのため、アウルスをして「馬鹿のフリをしている」と言わせてしまうほどに地頭がいい。


バレリス・ウル・イグニス中将

ロルバンディア軍第二艦隊司令官。

兄のラートルとは対照的に気さくな性格で、アウルスとは悪友の関係にもある。

同僚のセラーズと共にヴァレリランドへの奇襲攻撃に参加し、ミスリル軍の艦隊を撃破した。

機動戦術を得意とし、火力よりもスピードを生かした戦いを得意とする。



ウイリス・エリーゼ行政官

ケルトーの妻であり、ヴァルナス・エル・カミッロ大臣の妹。

ロルバンディア大公府の行政官。

王立大学を卒業した数少ない女性官僚で、博識で礼法に通じる才女。

アウルスの幼い頃からの侍女兼教育係。

普段は冷静だが、夫のケルトーのことになると甘くなる一面がある。


エリオス・ヒエロニムス大将

元旧ロルバンディア軍の艦隊司令官。エルネストの無能さを指摘し続けた結果、退役させられた過去を持つ。

新生ロルバンディア軍に復帰し、当初は第三艦隊司令官。後に大将に昇進し、第一遊撃艦隊司令官に任命された。

冷静沈着で実直な正論家であり、アウルスをして「わが軍を尤も苦しめた」と賞賛。

占領後は退役していたが、アウルス自ら対面して新生ロルバンディア軍に加入させた。

アウルスは当初、大将とするつもりだったが、手柄を上げた訳ではないということで、中将のままであった。

部下思いであり、多くの部下や同僚を死に追いやったエルネストに対しては深い憎悪を抱く。


シュリーゼ・ウル・グスタフ中将

ロルバンディア軍の第一艦隊司令官。

温厚な人柄だが、統率力と指揮能力に優れ、兵站から戦闘までこなせる。

そのため、エリオスと共に「次期大将候補」として見られていた。

エリオスと共に大将への昇進を断っていたが、シュリーゼは家族との生活を優先しているために、出世に興味が無い。


セラーズ・アルマ・アデル中将

ロルバンディア第四艦隊司令官。

攻勢を得意とする戦術家だが、火力重視の戦法を好む。

イグニスと共にヴァレリランドへの奇襲攻撃に参加し、ミスリル軍を防衛衛星ごと蹴散らした。


コルネリウス・ウル・ハーマン大将

元はミスリル王国軍随一の猛将であり、ミスリル王国宇宙艦隊を率いて各地を転戦していた。

勇猛果敢であるが、同時に部下思いであり思慮深いところから、エフタル公やザーブル元帥からも一目置かれていた。

不平不満という服を着ているが、愛国心という靴を履いて歩いているというあだ名を持つ。

その本性は、理不尽に黙っていられない真っ直ぐで一本気な正直者であり、故に理不尽や悪行を不平不満という形で爆発させていた。


モースト・セリア

アイリスの侍女で平民出身で商人家の生まれ。

行儀見習いでエフタル家に来てからアイリスの世話を行っていた。

博識なアイリスのために独学で勉強を行いつつ、彼女の補佐役として活動を行っていた。

平民出身ということで、なかなか侍女が決まらなかったところでエフタル家に決まり、実直さをアイリスにより評価されて、正式に侍女となった経緯があり、アイリスに忠誠を誓っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る