あれから100年、帝国の運営状況は相変わらず……!
- ★★★ Excellent!!!
作者様は『星の人』シリーズを著されております。
本作は、そのシリーズの第二巻「司令!海賊追うのはいいですが、暴力は控えていただけますか!」の後日譚(100年後)になります。
シリーズを読んだ方には、かつて活躍したキャラクターの名残を感じながら読み進めることになろうかと思います。この感覚が、何とも言えない懐かしさ、寂しさとなって胸に去来します。
「星の人」の運営・管理も相変わらずで、それが本作の危機を招いてしまうようです笑
しかし、シリーズものとはいえ本作だけでも十分に面白く、SFを肌で感じることができます!
主人公・リーシャは優秀な理論物理学者であり、重力発生装置を使った宇宙船を設計、実験を繰り返し、宇宙船を完成させます。ここの描写がまさしくSFそのもの!
「赤方偏移を確認!」の台詞には、「プロジェクトX」並みの感動が!
またリーシャと彼女の警護・サンジヴの、惑星テロンの因習的な文化に挑戦するような生き様、カッコイイです!
是非ともご一読ください!