25.5


『えぇ〜この度は、この時代に相応しく無い不適切な発言を我は少女にしてしまいました。深く反省しています』


シャッターの音。そしてカメラのフラッシュが叩かれる中、俺は頭を下げ続けた。


「誰に対しての謝罪なんですか」


《突然G扱いされた身にもなってみて欲しいと思うっす》


《謝罪会見なのに我なんて上から目線すぎるだろ、私にしろ》


『えー質問はまず、所属と名前を名乗ってからにしてください。それから、此方から指示があるまで待つ様お願いします』


……何で俺が注意喚起と謝罪の一人二役をしてるんだよ。皆が記者側回ったせいだよ。一人ぐらい回ってよ。


《コメント》

・何だこの茶番

・流石に草

・知らない謝罪会見だ

・なんか美少女に謝らせるとか興奮して来たな

・↑やばい奴来ちゃった

・そもそもこの配信がやばいんだよ


「はい」


『えー、じゃあ。そこの尻尾メイドさん』


「ヴァンパイアヒストリア社のヤコと申します。まず、今回の事に対してのご自分の意見を教えて下さい」


『はい。これからですが今回のことに対して真摯に受け止め、無期限の活動を休止をしようかなと思っています』


《コメント欄》

・マ?

・おいおいおい

・は?

・いや、冗談だろ?な?冗談だと言ってくれよ。ほら、まだ仲間探して無いだろ?全員集めてお茶会するって言ってたじゃん

《対吸血鬼対策部隊の糖分担当》聞いてないんだけど


『言ってないからな、そりゃあそうよ。だって言ったら止めるだろ?それとも止めない?』


《コメント欄》

・《対吸血鬼対策部隊の糖分担当》最初は滅茶苦茶止めるけど、良く内容を聞いて理解したら仕方無く諦めるかも

・《対吸血鬼対策部隊の塩分担当》(ꐦ°᷄д°᷅)ゴラァ

・キレてる……

・もしかして相談無し?

・俺らにも無いもんな


『今言ってるじゃん。伝えなかったのは今考えたから。だけど、突然な事じゃない。今までは何やかんや会えたけど、このやり方じゃダメだなぁって思ってな。不定期にしようかなとかも思ったんだけど、待たせるのはアレかなと』


《コメント欄》

・不定期でもええんやで

・待つから

・俺の血吸って良いからそれだけは勘弁して

・俺の生きがい奪わないで

・お茶会配信待ってる

・悲しい


『……次の質疑応答に移ります。ではそちらの蝙蝠の方』


俺はコメント欄を無視した。ほら、こうやって止められると揺らぐだろ?もう少し楽しくやっていたいって思うだろ?でもそれじゃあ何も進まないんだ。変わらないんだ。それに、我を殺そうとする奴もいるのだから皆に迷惑が掛かる。


《コメント欄》

・何とか言って

・ヴァンちゃん……

・もうダメか

・ヴァンちゃん!

・おーい


《無期限活動休止との事だが、今まで応援していたファンの方に対して何かあれば》


『そうですね。……今までありがとうございました。それから、勝手に始めて勝手に終わらせるクソガキでごめんなと言いたいですね』


『それでは、これにて会見を終わらせて頂きます。皆さんありがとうございました!』


深く頭を下げ、俺は動画に区切りをつけた。これで動画を撮るのも最後になるだろうな。














 





《配信は終了したぞ、だから本当の事を言ってくれよ。本当はまだ配信したいんじゃないのか?》


ばっとんが羽をバタつかせてそう尋ねる。


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