35.言論の自由と批判の自由

林原めぐみさんのブログでの発言が炎上したことに対して、青汁王子が


「林原めぐみさんのブログが炎上する意味がわからない。

『不良外国人をちゃんと取り締まれ』、

『日本人から集めた税金は優先して日本の為に使ってほしい』

って当たり前のことでしょ。知名度がある人はどんどんこういう投稿をして欲しいよ」


と読者に訴えかけたらしい。


三崎優太氏、林原めぐみのブログ投稿「炎上する意味がわからない、当たり前のことでしょ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/65ac80887f1531a5f78db58965d0b8e16af532dc


これに関して私は正直な話、見当違いな事を言うなあと思った。


もしかして、この青汁王子さんは

炎上する=そのことについて発言してはいけなくなる

と思い込んでいるのではないだろうか?


林原めぐみさんはたまたま人気商売だから批判されるようなことを言うと仕事がしづらいってことがあるだけで、別にそれで発言を封じられるわけではない。


勿論炎上すればほとんどの人気商売をしている人は人気の低下を気にして発言を控えるだろうが、それはあくまで商売を気にした自粛行為であり、損得勘定で得する方を選んだだけであって、何かの権力で言論を封殺されたわけではない。

人気の低下を恐れないのであれば批判者と徹底的に議論を続けることだってできるのだ。


つまり、人気商売の人が炎上で口をつぐむのはあくまで立場からくる利己的行為であり、特にアンフェアな状態に置かれているわけではない。


日本では、他人の人権を侵害しない範囲で言論の自由が認められているのだから、政治的な発言するのも自由だし、それを批判するのも自由だ。

両者共に対等な関係である。


それなのに、人気がなくなると仕事が無くなる人は批判してはいけないと言うのなら、それこそ言論の自由を侵害している。


ではなぜ青汁王子さんはなぜ片方の肩だけをもってアンフェアな事を言うのか?


それは恐らく林原めぐみさんの意見が議論の余地のない正しいことだと思っているからではないか?


だから無批判に林原めぐみさんを擁護する立場となり、炎上によりその発言がしづらくなる事自体を良くないことだと捉えて、

「林原めぐみさんのブログが炎上する意味がわからない」

となるのだろう。


しかし上記のように発言がしづらくなるとしたらそれは現状では単に人気商売人の損得勘定の結果に過ぎないのだ。


あくまで発言者の都合で発言されたり発言が止んだりするだけであって、炎上や批判がそれをコントロールしたのではない。


むしろ言論の自由が保証された社会では、発言があればそれに対する批判が許されることこそ健全なのだ。


批判者が批判したこと自体を批判されてしまっては、その健全さが損なわれてしまう。


それこそまさに青汁王子さんが今回主張していることに他ならない。

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