〝昔の世界は色がなかった?〟
定期的にネットに見受けられる間違った類推でもあります。
一定の数の子どもが思い込んだりします。
幼少期の者が昔の写真や動画を目にしたときに、それらの画面がモノクロな場合があります。
そんな状況の子どもは写真や動画として写された対象の〝世界全体の色彩〟が無彩色(白黒)であったと思うらしいのです。
面白い誤謬です。
羨ましいことです。
できれば、思いこんでいる子どもの考える、物事のあれこれが知りたいものです。
写真発明以前の写実的な絵画や、当時現存したであろう昭和以前に生まれた古老の話などはどう納得していたのか。興味はつきません。
想像がドンドン出てくる。
これだけでも本作は優れた短編です。
それと本作の途中、◆の後の後半部分に御注目ください。
なにを注目するのか?
それが、どんな事柄かは────
どうぞ作品を読んでお確かめください。