第24話 今日の私は絶好調…な気がする

風呂に入りサキとアイリが寝たあと大人3人が外で話をし始めた。


「夜風が涼しいねぇ。」


「俺は寒いな。」


「私暑いです。」


「やっぱ合わないかぁ。みんな学生の頃から変わんないね。」


「そう?俺は変わったと思うな。昔より好戦的ではなくなったし。」


「ガゼルは生活がガラッと変わったからね。私たちはあまり変わんないし。」


「私も先輩と暮らしたいー!」


「もう人入らねぇよ。お前とはこの距離感でいいな。」


「本当に変わんないわねこの子。そういえばガゼル、チームの人たちとは連絡とってるの?」


「うーん、そういえばジンとはしてないな。他の2人ともあまり…。」


「まぁフランちゃんは忙しくてできないだろうけど。でも他の人たちとはしたらどう?」


「やっぱした方がいいのかなぁ?」


「でもチームが集まらないってことはそれだけ争いの無い平和な世界になったんじゃ無いんですか?」


「…それもそうだな。大魔大戦に勝って良かった。あんな戦いはもうしたく無いからな。」


「今じゃ魔物はあまり害の無い奴しかいませんし他国もこの国を攻撃しようと思わないだろうし。」


「アリアみたいに傷つく人はもう出ないだろうね。」


3人は感傷に浸る。 もう辛いことは無い。自分たちが尽くしたおかげで平和になった。サキやアイリたちの後の世代には苦しいことは無い。


「久しぶりに水晶予想でもしようかな。」


フィアは懐から水晶を取り出す。


「フィアさんやめましょうよ。的中率体感2割くらいですよ。」


「てか当たったことあったっけ?」


「先輩、言わなくてもわかりますよね…。」


「侮ってもらっちゃぁ困るよ。今日の私の運は最高潮…な気がする。みんなの1年後を見てみよー!」


3人は水晶を見る。フィアは今ここにいる5人とついでにフランの1年後を写した。そこには…



「まずは今日の主役アイリちゃんから!」


泣き崩れ誰かに連れて行かれる姿が写った。


「怪我しちゃってるね。ガゼルも手を貸してあげるんじゃなくてさぁ、持ち上げてあげたり担いであげたりしたらどうなのよ。」


「…この人先輩じゃないですよ。肉のつき方が先輩と違います。」


「だよな。しかもこの怪我。簡単にはつかないぞこんな。」


「え…。じゃあアイリちゃんどうなっちゃってるの?」


「フィアさんいきなりハズレ引きましたね。」


「うーん、運いいと思ったんだけどなぁ。」


その後も結果は散々で


腹部から出血しているガゼル

腕が切り落とされたアリア

腕の焼けたフィア

顔から煙が出ているフラン

貴族のような部屋で暮らすサキ


「当たりサキちゃんだけかぁ。ごめん今日の私絶不調。」


「大丈夫ですよ。平常運転ですよ。」


(80%か…。まぁ当たらんよな。)


3人はそのまま話をして夜を過ごした。

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