第31話

学校ボランティアでの事(図工)

 ボランティアの日ではなかったけれど、図工で「夏休みの思い出」の絵を描くと言うクラスがあったので、先生にお願いをして、その時間に見守りボランティアをさせて頂いた。

 子供達の絵は、ステキだ。見た事・思った事が、頭や心から手に伝わり絵になる。余計な雑念がないと、こんな風に見えて、こんな風に描けるんだな~と感心する。

 とても絵が上手な男の子がいて、家族でお祭りに行った時の事を描いていた。順調に書き進めていたが、突然、ポロポロと涙を流し始めた。「どうしたの?」と聞くと、「ママに会いたくなっちゃった」と言う。何て可愛いんだろう。その子のママが羨ましい。

 普段「ぼく、勉強大好きなんだ~」と宣言している成績優秀な子が、意外にも絵が苦手で、なかなか書き進めず、まるくなって固まって泣いていた。

 多動気味で席にじっとしていられない子が、集中して画用紙いっぱいにカラフルな素晴らしい花火の絵を描いていた。

 Jリーグの試合を見に行った子は、会場を空から見た様な大胆な絵を描いていた。

 約1時間の間に、たくさんのピカソを見た。

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