第26話

猛暑の中、図書館へ行った。

出口付近の荷物整理コーナーに、お父さん+息子(幼児)+娘(幼児)がいた。

子供達は、それぞれ10冊近い絵本を借りていた。それを、お父さんがバッグとリュックにしまいながら、「たくさん借りたね~」と言っていた。

その言い方が、とても優しくて、このお父さんは、きっと毎晩読み聞かせをしてくれるんだろうなあ。それを子供達以上に楽しんでいるんじゃないかな~と思った。

そして、息子が小さい時の事を思い出した。

息子も、絵本が大好きで、毎晩数冊の絵本を読んだなあ~。

寝付きが悪い子だったから、なかなか寝てくれなくて、絵本を読むと眠くなるのは私の方で、息子は、どんどん覚睡しちゃっている感じだった。

見知らぬ親子さんと、会話もしていないけれど、懐かしい気持ちにさせて貰えて、この一瞬の出会いに感謝した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る