リリエリは現実主義で、自分の”足手まとい”を俯瞰的に見るが、それはひたむきで切実な「誰かの役に立ちたい」「貢献したい」という渇望。
ヨシュアは戦闘力が最強だが、それ以外に無頓着、だけれど不器用な優しさと気遣いがあります。
大きく欠けた二人は、互いに補い合いながらも、なお埋まらない欠落を抱えたまま進んでいく。
その欠落こそが物語を推し進め、読者を引き込んで離さない。
まっすぐな冒険譚に、登場人物の感情や関係性の変化が、文字数以上の厚みを与えています。
筆致は軽やかなコミカルさでありながら、繊細な心理描写を両立させる。
作者の文章力に圧倒されます。
感情を揺さぶられたい人におすすめの冒険譚です。