雨風の中を片道1時間半歩いて働く少女ソマと、捨てられたロボットたち。暴動の瓦礫の下から赤ちゃんを救い出した日から、彼女たちは不思議な「家族」になります。壊れた体でも支え合って暮らす日々が、とにかく愛おしいのです。
ロボットたちの個性がそれぞれ立っていて、読んでいるうちに全員を抱きしめたくなりました。特に、ボロボロでも誇りを失わないメイドロボ・アンナの揺れる想いには胸が締めつけられます。貧しさや格差が描かれる世界で、「ありがとう」を口にする温かさが際立ちます。華やかな夜会に忍び寄る気配にも、ドキドキさせられます。
こんな方におすすめ
近未来を舞台にした家族の物語が好きな方/ロボットとの心の交流にじんときたい方/ほのかな不穏さとヒューマンドラマを味わいたい方