ゾンビになったのに、人としての意識を保ったままの主人公が、人間に戻るために様々に考えつつ行動する物語。それが本作です。
ゾンビパンデミックとも取れる状況。
とても大変な事態が日本に起きています。
多くの人がゾンビになっています。
このまま、世界は終わってしまうかもしれません。
そんな危機的な状況のなか、読む者はゲーム実況を眺める様な感覚で主人公の行動を眺めるのです。
彼の中に悲哀や後悔。家族への思いなどはありません。ただ黙々と行動するだけです。
ゾンビになったから感受性鈍くなり、感情の起伏が無くなったのでしょうか?
もちろん、主人公のその状態にはちゃんとした理由があります。
それは、物語の最後で明かされるのです。
どうです、その結末を読んでみたくありませんか?
本作はすぐに読んでしまえる文字数の意外な短編です。
きっとあなたも満足されると思いますよ?