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腐り、爛れ、膿んで、堕ちる

腐り、爛れ、膿んで、堕ちる

秋嶋二六

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★27
11人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 木山喬鳥
    683件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    絶望に抗い足掻く──ただそれを見ている

    ゾンビになったのに、人としての意識を保ったままの主人公が、人間に戻るために様々に考えつつ行動する物語。それが本作です。

    ゾンビパンデミックとも取れる状況。
    とても大変な事態が日本に起きています。
    多くの人がゾンビになっています。
    このまま、世界は終わってしまうかもしれません。

    そんな危機的な状況のなか、読む者はゲーム実況を眺める様な感覚で主人公の行動を眺めるのです。

    彼の中に悲哀や後悔。家族への思いなどはありません。ただ黙々と行動するだけです。
    ゾンビになったから感受性鈍くなり、感情の起伏が無くなったのでしょうか?

    もちろん、主人公のその状態にはちゃんとした理由があります。
    それは、物語の最後で明かされるのです。

    どうです、その結末を読んでみたくありませんか?
    本作はすぐに読んでしまえる文字数の意外な短編です。
    きっとあなたも満足されると思いますよ?

    • 2025年10月9日 13:37