第39話

日本の国会議員の数は700人ほどだが、引退した議員や次の選挙での

当選が噂されている物なども合わせて調べ上げた。

この調べ上げる過程で、不正や国会議員としての活躍をしていない者を

リストアップされた物が心の元に集まって行っていた。

全ての国会議員の情報が集まった時には、新たに衆参での総選挙を行う

事になっており、選挙当選者が決まり、新たに当選した議員が活動報告を

行う様になるまでには、選挙が終了してさらに、半年が経過していた。

この半年という時間は、議員が死亡したという事を世間が忘れるには

いい時間が経過していた。

次に目を付けたのは、党の代表を務めている人物で、リストアップされた

情報によると、活動報告は定期的に行われており、金銭の流れも決して

汚くない人物であったが、この議員が、選挙の際に公約として掲げていた

義務教育での、教育改革を掲げていたが、リストアップされた交友関係の

中に文部科学省との関わりが古くからあり、公約の内容を考慮されて

文部大臣になる可能性が高く、また公約を掲げてはいるが官僚の

いいなりのお飾り大臣になる可能性がかなり濃厚だったため、

この人物の排除を実行した。

元々は、鉄と心で考えていた事柄を実行するには資金が必要だった事

から国内を飛び出し、海外での資金力増強を図ると言った事に

乗り出したのだが2人で考えた事柄の成功までには、まだまだ準備し

なければならない事が多く、ようやくその、要素の一つである、

資金力という物が揃いだしただけであり、人材やネットワークを

作るのにはまだまだ、時間が掛かるため、その間に国内の状況が

少しでも自分たちの思う方向に改善するように、現時点での

政治家も排除して行くと言った強硬策だった。

トレーニングを終え、部屋の片づけと、掃除を済ませて昼食を取りって

いると、今度は鉄の元に石原が姿を現した。

石原は、鉄に何やら耳打ちすると直ぐに部屋から出て行った。

賢二は石原とは、久しぶりに会う為、石原と近況について少し話を

したいなと思い鉄との会話終わりに話しかけようとしたが、

石原は賢二には、目もくれずに部屋を出て行った。

鉄は賢二が話したそうに自分の方を見ているのに気づき賢二に

どうかしたのか?という事を手話で聞いたが、賢二はバツが

悪そうにして、鉄に話しかけた。

石原はどんな用事だったのですか?

心に言われて来たとの事だった。

心が鉄に言い忘れていた事がその事だったらしいが、心がその

タイミングでチャット会議が入ってしまっていて、言伝を石原に

頼んだとの事だった。

その言伝は、鉄に国内の第8地区に行って、欲しいとの事だった。

賢二は鉄に帯同するものと思い、第8地区ですか?と聞き返したが、

鉄からすぐに、第8地区には俺一人で行くと伝えられて、驚いた。

「一人で!ですか?」

「オレが手を出す事は無いと思うんだよ。」

「ほとんど指示出し、だけだし。」

「それに、賢二達は、まだ、ほとぼりが冷めてないから、国内には

まだ、入らない方が良いと思うから、今回はここで自主練な」

と言って、賢二に合気道などで使う受け身を取る訓練をするように

賢二に指示してその足で、第8地区に船を使い、入国した。

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混在 ロロムノムム @roromunomumu

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