「にくみあい」のタイトルがひらがなからして、不穏な空気が……あるわけではなく、笑いがいっぱいのコメディです。一行目からいろんなことを考えてしまいます。この村の人々はちょっとふつーではありませんでした。ああ、自分もその特殊な人に入りたい、と読みながらうらやましくなってしまいました。どんなに食べても太らないってどいう言う事? うらやましいです。最後まで笑いっぱなしの「にくみあい」甘酸っぱい恋愛小説でもあります。ぜひ、読んで頂きたい作品です。
この田舎の村では、村主催で、『肉見合い』が、村営体育館の屋内プールで行われる。男子は紺の海パン、女子はスクール水着で、お見合い……もっと気軽に、彼氏、彼女を探すカップリング、が行われるのだ。大事なことは、肉付きが良いほど、美しい、とされること。この村の住人は皆、その美意識から太っているのに、主人公は、食べても食べても太れないガリガリ体型で───?度肝を抜かれる設定のなかで繰り広げられるのは、青春ドタバタ、ラブコメディ。なかなかどうして、読了感は爽やかですよ。