※レビューにネタバレが出てしまいました
作者様以外の方はご注意を
中盤から一気に読んでしまいました
緊迫感のある場面が多く
アクション映画のような構成だと思いました
スリルがあって面白いです
しかしアクション以上に映画らしい面白さがあります
それは「キャラクターの決断」という点です
歩は一連の騒動から「自分は何者になりたいのか」を考えるようになります
ソフィアも「人間とは何か?」を考えるようになります
ふたりは緊迫感のある場面を乗り越えてそれぞれの答えを出します
この構成は真に映画のような面白さを持つと思います
人生の劇的な場面が映されているからです
個人的には第22話に本作の面白さが集まっていると感じました
笑える場面
和やかな場面
決断の瞬間があります
歩達の社会は平和とはほど遠いですが
それでも彼らは理想を見出すことができました
「理想はたしかにあり、行動したくなる若者がいる」
苦しさもある中で生きている大人が現実から作ることのできた希望だと思います