7話 仮面の評価
白い仮面の彼が去った後。奇妙な空気感が僕たちに流れていた。
「変な人、だったね」
「うん、本当にね」
「ですね」
「ん……」
助けてくれた命の恩人ではある。けれど、変な人だったのは間違いないと思う。
それにリズにあんなに密着されて、好きにして良いって言われたのにやったのは説教だ。
カーラがお礼をしたいと言った時も、何故か泣き出していたし。
「あ、それよりリズ! なんで急にあんなことしたのさ!」
ステラが怒った。当然だ、それくらいあの行為は危なかった。もし、あの人が襲って来たらと思うとゾッとする。
「そうですよ! もし襲われたならどうするつもりだったんですか!」
「あいつの言葉が本心かどうか確かめたかった。もし、あれが嘘だとして襲われても、みんなは隙をついて逃げ切れたと思う」
「僕たちだけでも助けようとしてくれる気持ちは嬉しいけど、もうあんなことやったら駄目だよ」
「………ごめん」
リズの耳が垂れ下がった。どうやら本当に反省しているようなのでこれ以上は責めるつもりはない。
「みんな、これどうする?」
「どうするって言われましても」
「これを私たちが討伐したことにって。流石にそれは」
ステラもカーラも困り果てている。ただでさえ、助けてもらった上にこんな手柄の横取りのような行為。
罪悪感がいっぱいだ。
「まぁ、でも。彼の頼みだからやるしかないか」
「ギルドに報告しますか」
そして、みんなで街へ戻ろうとした時、リズが立ち止まった。
「どうしたの?」
龍の死体のすぐそばに寄って何かをそれを拾い上げた。
「なにかあったの?」
僕が聞いてもリズは無表情で一言。
「別に、なんでもない」
ーーーー
とりあえず、一言。
本当にすいませんでしたぁああ!!
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