第138話BAD CITY
歌って踊れるアイドル声優は、顔出しNGということで生み出されたのはヴァーチャル八城燈火・。
本人と似ても似つかないモデリングがライヴステージを縦横無尽に駆ける映像が流れた。
ファンの絶叫と3Dモデリングが躍る摩訶不思議な映像がテレビに映っている。
なんというか、現実との乖離がすごすぎて僕は盛大にテーブルをコーヒーまみれにしてしまった。
ふ、ふざけやがって!こんな不意打ちするなんてあんまりだ!!
コーヒーで汚れた怒りとテレビの面白さが同時に襲い僕の感情はジェットコースター状態。
そんなわけで、笑いすぎた結果僕の腹筋は崩壊していた。
腹筋がツって今は痛みでもがき苦しんでいるところだ。
珈琲で濡れたテーブルの跡片付けやらなんやらで時間を浪費してしまった。
この恨み!いつか晴らしてやる!!
僕はネットから拾ってきたライブ動画をグループチャットに張り付けて、
僕を笑い時にさせるつもりか!って送った。
課題の消化率はまあまあである。
毎日コツコツやることで夏休みの最後泣かない僕の未来を防げるのだ。
あとやっておかないと多分妹に泣きつかれるからな・・・。
兄としては手伝ってやらないといけなくなるだろう。
ということで僕は課題を先に終わらせる必要がある。
問題は旅行計画書の作成だ。
パパンの承認が得られなければプチ旅行にも行けない酷い時代なのだ。
こうしてパパンを説得すべくガチガチの資料を作成して、スケジュールも分刻みで行うなど
もう大変で心折れそう。
課題よりも旅行計画書の方がきつすぎる。
これは絶対に間違っている、何の陰謀だ。
こうまでして遠くへ行かせないようにしているのには何か陰謀が・・・。
なんてやっていたらお昼を過ぎていた。
くそぉ、もうお昼時じゃないか。
僕はお昼を作ろうと台所へ移動したところでチャイムが鳴った。
嫌な予感しかしないというか、来客予定がないのだ。
うん、嫌な予感しかしない。
インターホンを覗いてみると
「はやくドアをあけなさい!!」
なんて叫んでいるチワワがいた。
またお前か・・・。
小鳥遊小鳥は暇なのか?
テレビや雑誌など忙しいのだからこんな一般人の家のチャイム鳴らすのは良くないと思うんだ。
ほいほい、男一人の部屋に上がり込みやがって〇すぞこら!
なんて本人にいおうものならば、僕がソファーに押し倒されかねないのでまあ言えないですね・・・。
近所迷惑になりそうなのでドアを開ければ、チワワがいつも通り怒っていた。
「あなたの料理全然うれないじゃない!!」
出合い頭のこれである、売れないのはそっちが悪いのでは?としか言いようがない。
「あ、うん。そうだね。」
僕は学びを得た、今まで親切心を全開にしていたから漬けこまれてしまったのだと。
ということで僕はとても塩対応することにした。
それは、秋田で売ってる鮭弁よりもしょっぱい塩だ。
「そうだね!じゃないでしょ!どいうことよ!!」
きゃんきゃん吠えるうるさいわんこのお口をふさぐために僕は何故か手に持っていた食パンを
ちわわの口に突っ込んだ。
ふー、むーむーうるさいが大人しくなったようだ。
夏休みなのにちわわのお世話とかやってられません。
とドアを閉めようとしたら、黒服たちに捕まって強引に黒塗の車で拉致られた。
えーやっぱりそうなるのかよ・・・。
パンをもぐもぐし終えたちわわに怒られながら向かった先は例のとんかつ屋だった。
***************************************************
感想や応援、評価の★3レビュー等ご協力お願いします!
この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます