第102話共同記者会見
新作麺の作成期間は1週間。
つぎの1週で全国店舗にレシピを浸透させ全国同じ味を食べられるようにするということで2週間の準備期間が設けられたあと一ヶ月の店舗販売期間が始まるという流れだ。
華鶴うどんと小鳥遊グループは共同記者会見を開いた。
あんなに仲がわるい小鳥遊小鳥と栗田ミトが二人並んで座っているという異常な絵面。
それだけSNSは盛り上がっていた。
食のカリスマと呼ばれてる小鳥遊小鳥と少しだけブームがあったが鳴かず飛ばずのうどんチェーン店と一緒に何を報告するのかという予想が飛び交う。
司会進行が本日はお集まりいただきありがとうございます。という挨拶から企画の説明が始まった。
共同記者会見を開くことになった経緯を小鳥が話始め
巨大スクリーンに投影されている画像には日程が表示されていた。
麺と味の指定で後は自由な平麺対決という発表に大騒ぎになった。
しかも新作対決だ。
誰も食べたことがない新作同士で何やら投票までするということで、HPで簡単にその詳細が確認できる。
2週間前から投票の注意事項などよく読んで備えよということだろう。
優秀なタロラーは、読んでないにわかなんているのか?って煽りだしそうなそんな感じに仕上がっている。
記者は質問したくてうずうずし、カメラのフラッシュが激しく点滅しているのだが、一向に質問時間が訪れないまま、一方的な共同記者会見はついに終わってしまった。
「そりゃ、ないだろ!!記者を無視するのか!」
と叫んだ記者がいたが黒服に両腕をつかまれ、どこの記者かをチェックされると三流雑誌社であった。
当分出禁となるだろうと周囲の記者たちから冷ややかな視線を向けられていた。
お互い握手して和やかな雰囲気を作っていたりとしていたが、会場裏に入ると小鳥遊小鳥はアルコールで手をふき始めた。
うどん屋がじゃまさえしなければこんなことをしなくても済んだのだが、やるからには徹底的に潰してやる!
目指すは圧勝だうちの中川は優秀だから問題ないだろう。と余裕で勝利を確信していた。
記者会見が終わると走り出した栗田ミトは今日から新メニュー開発開始なのだ。
彼女しか味の知らない麺料理であり当然開発に参加しなければならない。
時間は一秒も無駄にできないのだから当然だった。
1時間くらいの会見をするのに3時間くらいかかっているのだから、出遅れもいい所だった。
めったに行われない祭りしかも店舗は全国にあるので参加できないこともないということでSNSは大盛り上がりである。
ラー太郎応援団が華鶴うどんファンを煽り散らかすSNS空間が誕生し始めていた。
まあ、そりゃ最近ではお昼でも客が少ないうどんチェーン店ということは周知されているから反論もできない。
まるで、キノコタケノコ戦争を見ているかのようなうどん派VSラーメン派となっていて、他の店舗がその企画にどうやって参加できるのかと問い合わせが来るほどだった。
イッチョ噛みして自分たちの売り上げを上げたいという感じの問い合わせばかりで電話は鳴りやまない。
某テレビ局一社独占放送とかいってたが、そんな契約なんてしてないという話になり、記者会見をした時点で他のテレビ局も取材や番組の依頼などが殺到している。
外はかなり騒がしくなっているが、そんなことを気にしている場合じゃないのが中川店長と栗田ミトである。
唯一のオリジナルを食べた栗田ミトが指揮をとらないと味がわからないということでうどんをこねて20年の大ベテラン華鶴エースのうどん職人こと八重ちゃんと一緒に開発している。
汗だくスーツ姿のミトが手で顔を仰ぎながら八重ちゃんがコネコネする姿を見守っている。
麺とスープは同時進行でつくらないと間に合わないので大忙し。
華鶴うどん側は、あんな高校生が家庭科室で簡単につくった麺なわけで、プロが作れば麺作成とスープ合わせてもかなり時間に余裕がうまれ、余った時間で何をしようかと考えるくらい心に余裕があった。
第一回の試食はうどん職人が長年の経験で打った麺だった。
早速ゆであがった麺を二人して試食すると、栗田ミトは素っ頓狂な声をあげた。
なんだ??何がわるいかったんだ。と心の中で大声を出してしまうほど全然別の麺がそこにあった。
食感や風味といったすべてがなんか違うのだあの時の麺と全く味が違う・・・。
「八重ちゃん、お願い作り直して!」というと八重も期待に応えるべく次の平麺をコネコネし始めた。
栗田ミトは正直焦っていた。
あんなに簡単に作られていた平麺が嘘のように難しいからだ。
高校生の素人が作った麺がプロに再現できないわけがないのに・・・。
作れば作るほど遠ざかっていく。
麺の傍ら料理人がどの味噌にするか悩んでいた。
うどんで味噌味といえば味噌煮込みうどんのイメージが強い。
だからといってその味にすると新鮮味がないがそれ過ぎるとイメージと違いガッカリしてしまう。
混迷を極めたうどん作りはまだ始まったばかりだ・・・。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません
皆さま沢山のコメントありがとうございます。
うん、まあできそうなものを選んで頑張ります()
台湾の方が…。
台湾は福建省系統の食文化ですから大抵中華系
餃子といえば水餃子であり水中で破けないように皮がしっかりとしていてぶ厚い。
具入り水団(すいとん)という感じなので腹にたまる。
日本の餃子は、ご飯のおかずポジに収まるように薄皮仕様。
それもこれも焼きがメインなので水中で破れる心配すらない。
昨晩の残りを焼いて温めなおすではなく、直で焼き餃子なので薄皮が主流
餃子のイメージがずれるのは皮の厚さによるものだろう。
それもこれもご飯を美味しく食べるためなのです。
日本は白米至上主義。
味が濃ければオカズになるし、美味しい×美味しい=しあわせを体現したようなラーメン餃子ライスという主食主食主食が並ぶすばらしい組み合わせがあるので、
ラーメン餃子なんて序の口なのでした・・・。
本編に出てくる太郎なんかはサイドメニューを食べる余裕がないほどなので、
通常のラーメンとはまた別の・・・。
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