「砂」と題材にした物書きさんは意外と多く、どうしても安部公房の「砂の女」を思い出してしまうが、中盤ごろからの文体は、あまくにさんらしい優しくてほんわかとしてきて、宮沢賢治を彷彿をさせられた。
長きにわたる彼らの活動から生まれた純粋な雫。その滴は波紋となって世界に広がり、誰かの活力となるだろう。同じ時を過ごす同志の熱い思いが伝わる。そんな物語。
この頃、あまくにさんが綴る文章がいいなあ、と思うのは私だけでしょうか。一文一文に躍動というか輝きというか、眩しさを感じるのです。もともと私がその筆力に憧れる作家さんのお一人なのですが、この頃つとに…続きを読む
キッカケはコンサート。歌から物語が生まれ出る。きっとそれほどに、コンサートが素敵で楽しかったのでしょう。そして音楽の中に、物語の欠片が鏤められていたのだろうと思います。砂漠と、孤独と、希望…続きを読む
砂に埋もれゆく世界のおはなしです。街も、ひとも命も、埋もれてゆく。だから、空の蒼と、砂の白しかないのです。上は、蒼。下は、白。ちいさなひとが、ちいさな命が、ぽくぽくと生きて。とおいと…続きを読む
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