第22話

2人の男は駅に入り、見失ってしまった。僕はとなりにいた佐伯に声をかけた。「あの、年取った男の人どっかで見たことない?」と僕は言った。

「いや、見おぼえないけど」と佐伯は言った、

「ヴァンパイアの集会で代表の人だよ」

「あ、確かにその人だ。今思い出したよ」

「代表の一ノ瀬さんがなんでこんなところにいるんだろう」「それは、銀行強盗に関わっているからじゃないかな」と佐伯は言った。

「僕たちは確かに4人組を見たし、車に金が入っていると思われる荷物も観ているわけだから。本当に4人組の銀行強盗を見たのかもしれない」

「わざわざ、4人で集まっているっていうことがその証拠だよ」と僕らは今見たことを確認しあった。

「僕は、真相を知りたいだけだから別に警察に知らせようとは思っていないけど、佐伯はどうなの」と僕は言った。

「いや、別に俺も野次馬できただけだったから、まさかこんなことになると思わなかったよ」

「もうちょっと様子でも見てみる?まだ、銀行強盗か確定したわけではないけど?」「うん、もうちょっと様子見よう」と僕らは話し合った。

「井端さんと北条さんが銀行強盗について興味があるみたいだけど、協力してもらおうよ」と僕は言った。


「へぇ、それはいいね。人数は多いほうがいい」と佐伯は言った。僕たちは別れてそれぞれの家に帰っていった。

僕は、家でくつろぎながら一ノ瀬さんが銀行強盗に関わっていることを井端さんに知らせるのはまずいのではないかと思った。


井端さんは一ノ瀬さんと仲がいい、この事件について協力してくれないかもしれない。僕は北条さんに井端さんに一ノ瀬さんが銀行強盗に関わっていることを知らせるか知らせないか聞いてみようと思った。

北条さんに電話をして、銀行強盗犯を見つけたかもしれないことを伝えた。

「すごいじゃない」と北条さんは言った。


僕は一ノ瀬さんのことを井端さんに伝えるかどうか話した。

「別に話しても構わないんじゃない」と返事が返ってきた。

「銀行強盗犯を捕まえるためじゃないし、真相を知りたいだけだから大丈夫よ」と北条さんは言った。


僕はそういうものなのかなとおもいながら、井端さんに話すことにした。3日後にまた、みんなで井端さんの家に集まることになった。

僕は、ここまでのことを整理しようと思った。

銀行強盗事件が千葉県の近くで起こって、僕と佐伯は銀行強盗犯と思われる人の住かを見つけ出した。

そして、その中に一ノ瀬さんと言う人がいたというわけであった。この事件はもしかしたらヴァンパイアが深くかかわっているのかもしれないなと思った。

3日後の朝、僕はおかしを食べていた。それから、井端さんの家に行った。


井端さんの家に行くとすでに、北条さん、佐伯、井端さんの3人が集まっていた。

北条さんがすでに僕たちが銀行強盗を見つけた件について話してあった。

その中で一ノ瀬さんも加わっていることも話していた。


僕たちはこれからどうするか決めることにした。まず、僕たちはその銀行強盗を見つけることに成功したので、目的はすでに果たしてあったが、動機を知りたかった、

なので井端さんが一ノ瀬さんに連絡することにした。


「もしもし、井端だけど」と井端さんが言った。


「あ、井端さんか」と一ノ瀬さんの声が電話越しにきこえた。


「そういえば、この前の銀行強盗事件、お前がかかわっているんだろう」


「ああ、なんでわかった。少し金が欲しくなったので銀行の金に手をだしただけさ」「よくそれで捕まらなかったな」


「警察と仲がいいからね、根回ししたのさ」と北条さんが言った。


「お前がそんなことするなんておもいもしないよ」「俺も少し変わったのかな」と2人で話し終えた後、井端さんが電話を切った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る