64.「太陽と月のフォルテッシモ2」

ーー次は、夜の食事会か。

昼と違って黒と白が美しく合わさってる。

何か面白い事でも起きてくれないかなぁ…。

「ジュリァン!ラィヌフとペイティナ並べといてくれ。」

 あぁ。わかった。

 ??

なんか大勢来た。

「メラァのご命令だっ!必ず仕留めろ!」

ーーどうやら、当人同士の間では…を置いといて知ってる奴の口を塞いでおこう、となってるらしい。

半分くらいこの邸宅の護衛兵買ってるな…。

そら、殺しておきたいよな。

金持ちの不倫は、大問題に発展しかねない。

ここではどうするか知らないけど、死刑もあり得る。

ーーよくもまぁ、人数は集めた。

人数は。

群がる虫の様に。

でも。

虫は、踏み潰せばいい。

ーー多ければ、勝てると思った?

ざんね〜ん。

勝てませ〜ん。

並べかけてあった尖っていそうな物を手当たり次第掴んだ。

““ー

““ー

““ー

““ー

投げて刺す。

「ぐぁ!」

「あ''ぁ!」

「ゔっ!」

「い''っ!」

「わ''ゎ''」 

「わぁ!モアすげぇ!!」

““ー

「ぇ''!」

ーーソレイュがあほ面でこっちを観てて隙が出来たから、襲われそうになってた。

連れて来たのは失敗だったかな…。

 しっかり戦え。お荷物になるなよ。

ーー狙って急所を刺し、殺す事はできる。

でも、しない。

ほんとは、殺してやりたい気分だけど…。

「ぐふぅ!」

・:*+ .:+*

\__/

「ぐへっ!」

 ・: .:•

・:*+ .:+*

\__/

「ぐへっ!」

「ォオラョッ!」

・   。….:

・:*+ _ ー.:+*

“ \__/

「誰の心配してんだ?モア。」

ーーへぇ、ソレイュ…。

こいつ、意外に戦えるんだ?

最後の笑顔はいらない。

 屈んで。膝に手をついて。支・え・ろ・よ。

ーー振り向く。

あ、弱そう…。

ソレイュの前に5人。

背中に手を着いて勢いよく身体を蹴り上げる。

ァン、眉間を正面から1発。

ドゥ、左頬に横から1発。

トヮ、頭上から踵を1発。

回って。

後ろに7人。

ァン、真鍮に踵1発。

ドゥ、左頬に踵を1発。

トヮ、口元に勢いのある踵を1発。

ーーだいぶ減らした。

この数ならなんとかするだろう。

 後ろは任せた。

ーー後の2人は、自分でなんとかして。

前の4人が邪魔…。

ァン。

<''

右側の膝をへし折る。

「ぐぁあ''!」

1人脱落

ドゥ。

)''

右側の腱を切った。

「あ''あ''あ''!」

2人脱落。

トヮ。

''>

左側の膝踏み折る。

「う''ぁあぁあ''」 

3人脱落。 

キャト。

''(

左側の腱を切った。

「はあ''ぁあ''ぁ」

4人脱落。

「イでッ!

ヴッ!

ゥ''ッ!」

ーー1人で2人伸すのは、無理だったか。

ソレイュの役立たず。

「生きて帰すなぁあ!」

夜の食事会の為に飾られてたいたテーブルを派手に倒す。

 ほら…役立たず、走れ。禡を走らせておけ。

ーー数名が、しぶとくまだかかって来る。

面倒臭いなぁ。

敵わないのを知ってて来るなよ…。

螺旋階段の手すりを使って1階に降りる。

丁度、ソレイュが禡を引き連れて来たのが見えた。 

通り過ぎ様に吠える。

 ゆっくり走ってろ!

「お、追いつけ…よおぉぉ〜?!」

ーー追いつくわ。

失礼な。 

追いかけて来た奴らは刀を的確に投げて来る。

それは、さすがに邪魔…。

投げられた刀を受け取って投げ返す。

))''

))''

))''

「ゥゲ!」

「ァグ!」

「ガッ!」

これで心置きなく、去れるので禡を追って走り出す。 

_-

-_-_-

-_-_-_-

 戦い方はどこで教わった?

「ん?ぁあ!俺ブロンジェなる前は、ディム・シィドを目指してたんだよ!」

 ディム・シィド?

「ュグド国の治安を守る存在だな。

まぁ、モアと似たような事をする時もある。」

 ふぅん。

「だから、体術、剣術とか簡単な戦闘訓練なら受けてるぞ!

俺の場合、実戦がないけどな〜。」

 そ。

「役に立つぜ、俺!」


 …。

_-_-))''≡3

ーーあぁ、はぃはぃ。 

役立たずだったのに?

禡を叩いて翔けさせた。


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