「なんだ暇人ども、また来たのか」——第一声から掴まれる。三十二歳、堅実が信条のソロ冒険者ジョニー。ドラゴンも姫も魔王も出てこない。出るのは日銭稼ぎの依頼と、火に焼べると蘇る燻製肉と、異世界に繋がる謎の『窓』だけ。文字のコメントが「声」として届く設定が巧く、匿名の仮面を剥がされた視聴者が逆に善良化していく流れが温かい。冒険者が商人組合に属する理由の理屈も鮮やか。焚火の前の駄弁りが、ただただ心地よい。
ある日突然、異世界の冒険者の元に開いた不思議な窓。向こう側には、私たちと同じ世界の動画視聴者達。常識も何もかも違う二つの世界が、配信という形で繋がり交流がはじまっていく。時に無責任な事をいう配信者たちと、経験を積んだ冒険者の間で行われるやり取りは、コミカルで、読んでて楽しくなってきます。自分もまた、視聴者の一人になったように、主人公達の異世界での冒険を覗き見しているような気分になれる物語。動画配信を楽しむような気分で、皆さまもぜひっ!
本物の冒険者と配信で繋がったら?ぶっきらぼうなおじさん主人公と視聴者のやり取りが実に軽妙で楽しく読ませていただきました異世界ならではの料理を楽しんだりまったりした展開なのもいいですねおすすめポイントに入れたくなるくらい文章もしっかりしていてとても読みやすかったです
ベテラン冒険者のザックリした雰囲気と、視聴者の軽いノリとのやりとりが面白く、できることならシリーズ化ならないかなぁと思ってしまいました。おすすめです!