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La Primaveraへの応援コメント
あの名画を狂言回しに使ってのこのストーリー、色んな意味ではまってる印象がある、絵になる作品だと思いました。ペダンティックで自己陶酔的な主人公は、ある意味この手のストーリーのテンプレキャラなんですが、いわゆる田舎社会の悪いイメージをよく知っている読み手からすると、とても共感しやすく、すんなり話に同化できる感じがします。
ですが、申し訳ない、私、実は"O県"とはそこそこ縁がある者でして(M市というところがなかった県なんで、もしかしたら別のO県かもしれませんが、多分閉塞感は同等かと)、都会っぽいところから田舎に転校して、「こんなところ、出ていってやる」とさんざん思いつめたところも同じで w、ですから、ここらへんの事情は全然小説的でない展開をリアルで知ってしまってるんで、逆に思ってしまうんです。だったら彼氏捨てたらいいだけじゃね、と。このまま勉強の虫になって東京の大学に行くぞってことでええんでは、と。まあそこは、女性が単身で都会に行くのが難しい一昔前の時代なのかなとも思いますけれど、少なくとも私の周りはみんなあの手この手で故郷からの脱出目指してましたからねえ……。そんなに簡単に東京諦めるの、と訊きたい気分も出てきてしまうんですね。
ただ、一方でこうも考えます。つまり、現実的な方策を練って徹底的に自立する方向でなく、彼という存在を自らの心のうちに封じてしまうことで満足するというのは、彼女にとっては東京というものも、一種心の中でただ愛でるだけの、理想の塊、みたいなものだったのかな、と。実際に都会に戻ることは実はどうでもよくて、どこまでも自分の心の中に聖域を作ることに腐心する、極端に内向きな人だったのかな、と。であれば、まあこういうサイコな行動に至るのもすべて納得できると……おっと、そこは藪の中でしたかね w。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ううっ、鋭いご指摘……
実はこの作品は、彼女が犯人として読んだときには、
「理想の彼」のイメージ(ただし多分に一方的かつ勝手な幻想で歪曲されている)が崩れそうになったとき、彼を現実から排除して、心の中に理想のまま保存しようとする少女の狂気
を主題としているつもりです。
なので、東京というのは、「彼」をより理想のものとする属性のひとつに過ぎない(=東京には別に彼がいなくても自分で戻れるけど、私は彼に連れて行って欲しいの!)
……というつもりだったのですが、そこは私の未熟さゆえ。それにしては東京への憧れの配分が大きすぎましたね。反省です。
ということで、多分、回想の時点で彼女は東京に戻って来てます。そして遠い目で、今度は少女時代の神聖な思い出として彼のことを思い出しているのでしょう。
改めて、ありがとうございました!
La Primaveraへの応援コメント
読み応えのある掌編でした。
彼が最後に方言を交えて喋ったのが、彼女の絶望を表していて、おもしろいなと思いました。
面白かったです。
ありがとうございます😊
作者からの返信
こちらこそありがとうござます!
田舎に馴染んでいく彼、というのを、方言で表してみました。うまく表現できていましたでしょうか。
コメント&評価、ありがとうございました!
La Primaveraへの応援コメント
すごいものを読んでしまった……!
真実は藪の中、ですね。
地の文の表現が綺麗で、とても引き込まれました。
特に標準語を指し示しての「澄み切った水に触れるような思い」、すごく共感しました!
私も東京出身で、地方に住んだこともありますが、東京には東京の、地方には地方の良さがあるんですよね。
この表現、刺さりました……!
ミナガワさん、素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
評価&コメントありがとうございます!
そして、素敵なレビューをいただき、とても嬉しいです!
私は地方出身で、東京に住んだことはないのですが、東京の人には、こう感じる人もいるだろうなぁ、と思いながら書きました。
過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮です。
「藪の中」。すごく素敵なワードチョイスです!
私は「真実はわからない」というつもりで書いたのですが、「藪の中」的な解釈をすれば、これはあくまで彼女の独白。彼の独白は……という深みが生まれますね。
その要素を取り入れれば、もっと良かったかもしれません。
勉強になりました!
編集済
La Primaveraへの応援コメント
失礼しました。☆をつけ忘れておりました。改めて読ませて頂き、☆を付けさせて頂きました。申し訳ありませんでした。
作者からの返信
そんなそんな、恐縮です。
わざわざありがとうございます。