孤児の少女は「悪い魔法使い」のベルダートに拾われ、イース家の亡くなった令嬢・エリシアの代わりとなります。
名さえ無く、路頭で凍えて死ぬはずであった孤児の少女がエリシアを演じることになるわけですが、演技の中で彼女自身の正体が浮かび上がって見えるという、嘘と秘密と演技が好きな者が感ずる深い旨味があります。
十分に美味しいのですけど、さらにもう一人、光と影みたいな存在のエリシアが登場します。え、エリシア? エリシアって? そうエリシアです。
小説のヒロインに転生したニーナは、シナリオに逆らってイース家の養女(エリシアの代わり)になることを避け、小説でのラスボス・ベルダートを魔法で消し去りながら登場するのです。
元エリシアと現エリシアの邂逅は最高と言う他ありません。
印象深く残るシーンが随所にあり脳内で繰り返し再生されます。
演技の果てに至るもの、演技が演技じゃなくなる瞬間とその先をどうぞ御覧ください。
ファンタジー好きの方に心からおすすめします。