第2章 新しい命

第8話 入籍&初検診

実家に帰ってから1週間後の7月7日、私達は入籍。夫婦となった。その日から私と悠晴は一緒に暮らし始める。

悠晴が会社の近くのマンションを借りてくれて。


「そういえばまだ産婦人科に行ってないの?」

「うん。今度の月曜日にお母さんが教えてくれた産婦人科に行こうと思ってる。」

「結果分かったら教えてな?」

「うん。」


大学は中退となったけど後悔はしてない。夢は諦める事になるけど悠晴と幸せになる事の方を諦めれなかった。

だから今回の決断は間違ってないとこれからの結婚生活で証明するんだ。



そして入籍したその次の月曜日、お母さんと一緒に検診へ。お母さんがうちら8人を産んだ産婦人科で信頼してるんだって。

産婦人科で色々検査してもらって結果を今から聞く。


「おめでとうございます。妊娠13週に入ったところですね。予定日は1月14日頃かな。」

「本当にいるんだ…。」

「まだ若そうだけど…。」

「19歳です。」

「5番目の子です。」

「あら、8人中の?あの時の子か。」

「そうですよ。」

「貴方も取り上げたのは私なのよ。」

「そうなんですか?」

「旦那さんか彼氏さんとは話してるの?」

「はい。もう籍も入れました。」

「そしたらシングルにはならずに済みそうね。」

「はい。」

「そしたらこれから定期的に検診来てね。体調にも気を付けて。」

「ありがとうございます。」


妊娠確定しました。予定日は年明け。

早く悠晴にも報告したいな。仕事早く終わらないかな。お母さんとは家の前で別れた。

家に帰って家事をしてたら夕方になっていた。悠晴も帰ってきた。


「茉那、病院に行った?」

「行ってきたよ。ご飯食べる時に報告するね。用意するから待ってて。」

「うん!」


晩ご飯を並べて2人で食べ始める。


「診察してもらったらやっぱり妊娠してたよ。13週に入った所だって。」

「予定日も分かったの?」

「1月14日が予定日。」

「性別はまだ分からないよね?」

「うん。」

「出産はやっぱり立ち会いとかは無理なのかな。」

「聞いてない。今度の検診で聞いてみるね。」

「うん。」

「コロナウイルスが落ち着いてたら出来るかもしれないけどまだ分からないもんね。」

「そうだね。」


私的には立ち会って欲しいという願望はある。だって初めての出産、不安だらけ。今の状況じゃ難しいのかな。

早く落ち着いてくれたらいいけど…。

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