ありそうで怖いのか。この気持ちはどこから来るのか。こんなことが現実に起きたらと思うと、ぞくぞくっとします。とにかく不気味で心がざわつく不思議なお話です。もう作者の文章に、脂が乗っているかのようなうまさで、次が気になって仕方がない。怖いものみたさで次のページをめくってしまう。絶妙でリアルさを感じ、ゾゾッとするけど引き込まれる。Sの人もMの人もどちらもありの不思議な作品です。不思議な世界をのぞきたい方、オススメです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(68文字)
幸せの絶頂にいると、人は不安になる。この幸せは、一時のものではないか。なにかのきっかけで、脆くくずれさってしまうのではないか。同じことが起きても、それを幸運と捉えるか、不運と捉えるかは、その時の気持ちで大きく変わってしまうものですね。人間の欲深さと浅はかさが巧みに描かれており、大変面白かったです!歯磨きしながら読んではいけません。面白すぎて吹き出してしまいました。笑