大好きな君と1 Side 赤松太陽
年は明けて数日後、落ち着かない心と何度も調べた荷物、流星群観測の当日になった。
僕らはキャンプ場まで、柚子さんの家の車で乗せてもらって、キャンプ場で一度別れて二人で流星群の観測をする事になった。
思えば、彼女の家の人とはかなり親密にさせてもらっていて、大晦日から泊まらせてもらって、初日の出を見に行ったり、初詣も一緒に行って楽しませてもらった。
正月には、柚子さんのお姉さんの美柑さんの彼氏のバレーボール選手と会い、最初ギクシャクしたけど、凄く気さくな人で楽しく話す事が出来た。
そんな感じで、当日になり僕らはキャンプ場に到着した。
冬の空気は冷たくて、車から降りると、その寒暖差に少し驚く程だ。
はく息の白さが、少し面白くて、二人で遊んでいたら、柚子さんのお父さんが乱入して来て、
「僕も仲間に入れてー」と僕らのはく息を吹き消す位の大きな白い息を吐いて、皆で笑った。
でも、柚子さんのご両親に付いてきて貰って本当に良かった。
キャンプ場の予約や荷物の搬送、移動時間の短縮。
コレだけでも、大きくて大人の偉大さを知った気がした。
「じゃあ、私達のキャンプはここ、二人のキャンプはこの辺で良いかな?」「あっ、多分この辺の方が星が前回見た時、星が綺麗に見れたんで多分、この辺にすると思います」キャンプ場でもらったマップを見ながら、柚子さんのお父さんとキャンプ設置場所について話し合う。
結局はお互いのテントが張られた後で場所の確認する事で決まった。
「確かに、木とかの遮蔽物も無いし、丁度良いかもな、じゃあ私達はこの辺の予定で、設置終わったら、もう片方をヘルプで良いかい?」
「はい、勿論!!」少しホッとした顔をする柚子さんのお父さん。
久しぶりだから、不安なんだと教えてくれた。
柚子さんのお父さんは優しいし、凄く好奇心旺盛だ。とても素敵なお父さんだと思うし話していて楽しい。
「お話し終わった?そろそろ行こう!!」
「うん、大丈夫。じゃあ、テントの設置行きましょう!!」こういう場所に来ているせいか、妙にテンションが高いなと自分でも思うし、何と言っても今日の柚子さんは可愛かった。
白のニットキャップに白のハイネックのセーターその上に薄緑のモコモコしたパーカーを着ていてブラウンの膝下のロングスカートの下には、ベージュのパンツを履いていて寒さ対策万全みたいだ。
「テントの中は、電池式のヒーターを寝るまでつけるからもう少し薄着でも良いよ?」
「寝るまで?」
「うん、寝袋って中は以外に温かいから、寝るまでで充分だと思う」
勿論、テントの下に熱遮蔽のマット引いたりとか、色々と準備があるが、話すより見た方が分かりやすい。
「じゃあ柚子、太陽君また後で、柚子の事頼むわね」柚子さんのお母さんが小さく手を振りながら荷物を持ち出す。
「パパ、ママまた後でね〜太陽君行こう!!」柚子さんも同じ様に荷物を持ち始めた。
「うん行こう、じゃあまた後で!!」こうして僕らの冬キャンプは始まった。
やがて僕らは歩み寄る ☆星空とアクアリウム☆ まちゅ~@英雄属性 @machu009
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