二話まで読んで「面白そう!」と思ってレビューを書きに来ました!
はっきり言うと概要と一話を読んだ後に思うのは「自分で何も決めきれないひ弱タイプかぁ」と思ってましたね。
それで二話目のあのイジメガキの目線と来たんですよ…
概要と一話目がアレだから普通にイジメっ子がイジメして終わるのかと思ったら…ちょっとニヤリました。( ̄ー ̄)ニヤリ
とまぁこんな感じですね。
はっきり言うと(二回目)この二話がなければ十話もしないうちに自分は見るのやめましたね。
個人的にいくら後で面白くなったとしても最初のころから離れてしまえば興味がなくなったその状態でそれを知る由なんてないですからね。
やっぱり「ざまぁ」はこうでなくっじゃ!ですね。( ̄▽ ̄)
最後に、書籍化おめでとうごさいます!
本作は、「乙女ゲームのモブ転生もの」というジャンルにありながら、独特のテーマと展開を持つ作品です。主人公ミモザは、物語の中心である姉ステラの「引き立て役」として生きる運命を拒み、自らの力で道を切り開こうとします。彼女の物語は、単なる転生者の成り上がりではなく、「奪われる側から奪う側へ」「引き立て役から主役へ」と変わっていく力強い成長譚です。
キャラクターの魅力は、何よりミモザ自身にあります。彼女は決して完璧な英雄ではなく、内に迷いや憎しみを抱えながらも、それを乗り越えようとします。特に、彼女の相棒である守護精霊チロとの関係が印象的です。チロはただの忠実な相棒ではなく、ミモザの内面の暗い感情を映し出す存在であり、二人の関係の変化が物語の核心を担っています。また、ミモザの師となるレオンハルトは、強大な力を持ちながらも単なる導き手ではなく、彼自身が抱える葛藤を持つキャラクターとして描かれており、ミモザとのやりとりが物語に深みを与えています。
本作の文体は、シリアスな展開とユーモアが巧みに交差するバランスの良さが特徴です。ミモザの独白やチロとの掛け合いがコミカルな一方で、戦闘や心理描写には鋭い緊張感があり、読者を引き込む構成になっています。また、一般的な乙女ゲーム転生ものと異なり、恋愛ではなく「戦いと成長」に焦点が当てられています。そのため、物語は単なる逆襲劇ではなく、主人公の自己実現の物語へと昇華されています。
本作は、「与えられた役割を拒み、自らの価値を証明する」ことの難しさと、それを乗り越える力強さを描いた作品です。ミモザの選択がどのような未来を導くのか、彼女が最後に何を得るのか——その答えは、読者自身の目で確かめてほしい作品です。