第3話:最強の初級スキル
腕の一つを断ち切られた
しかし、その隙をすかさず、
リオスはそれでも、焦らず、手を翳し、唱える。
「
その手から空気が噴出したかと思えば、噴炎に変わり、
ミーナスは彼の魔法を見て、驚く。
「ありえない…、零級魔法である
リオスはそれらの魔法を上手く組み合わせ活用したということになる。
「でも、あの威力はどうやったて、ただの零級魔法じゃない。」
ミーナスが疑問に浮かぶが、その彼女の背後に鎧を着た
ミーナスが首を切断されそうになるも、それに気付いたリオスはまるで酔っ払いの千鳥足の足捌きで重心移動をし、素早い歩法で
気付けば、リオスの手中には
その一部始終を見たグロリアは見覚えがあった。
「あれは
その後ろから
あわや、リオスが石と化しそうになったその時、彼は呟く。
「誇り高き竜の中でも慈悲深き女神龍よ、我に少なからずの加護を…
リオスは身体中に淡い光を纏うと、石肌は砕け散り、元の身体に戻った。
「馬鹿な、
邪眼が聞かなかったことに驚いた
「亜空妖術、神隠しの廻廊。」
前方の何もない空間から沈むように何処かに消え、
瞬く間に城壁を陥落させた魔物たちを倒したリオスに対して、ミーナスはあり得ないと思うような者を見ているかのように彼を恐れた。
「あの変な短剣や生活にしか役に立たない零級魔法や初歩的なスキルであの最悪な魔物の群れを倒せるなんて、ありえないわ!」
リオスはオルトの方に向き、手を翳し、先程の唱える。
すると、オルトの折れ曲がった四肢は真っ直ぐに完治した。
それだけでなく、身体中の怪我や傷も治っていた。
「ありがとう! ありがとう!」
リオスはオルトの無事を確認すると、崩壊した城壁から外に向かった。
「待て、リオス!?」
グロリアはリオスを追い掛ける。しかし、彼女はその選択を後悔した。
何故なら、城壁の先で目撃したのは夥しい以上の数の魔物の群れと、
その絶望的な状況を前に今までのあどけない少年の優しさを捨て去り、強く歯軋らせ、獰猛な目付きを掲げ、悪辣な笑みを見せたリオスの姿だった。
「
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