夢を諦めた少年に届いた、神様の間違い
- ★★★ Excellent!!!
七年間書き溜めた努力のノートを、
燃やされた。
あの瞬間、騎士になる夢を、少年は諦めた。
魔法が使えない。
実力がない。
親友だと思っていた幼馴染には、蔑まれ、捨てられた。
もう、道などなかったはずだった。
けれど。
ある日突然、少年の手元に届いた入学許可証は、
最難関の紅煌騎士学校への合格を告げていた。
受験した覚えもない。出願すらしていない。
だが、間違いであっても、その扉は開いていた。
これはきっと――神様がくれた、最後のチャンス。
入学初日、暴走する魔力。
劣等生と蔑まれる中、次第に明かされていく彼だけの力。
炎と氷の天才たちとの確執。
支え合う仲間との絆。
名門騎士学校を舞台に、少年は「過去の自分」に決別を告げる。
これは、落ちこぼれと呼ばれた少年が、
仲間とともに運命へ挑む、壮大な物語。