12.店の好きな物何でも持って行き

 やっぱり現実が受け入れ出来ないどころか受け入れたくないのか、リンの頭を撫でてもおちつかない、勇者が一行に至っては可哀想な人を見るみたいになってるけど大丈夫なかな。


「奈月ちゃんスキルで治してあげて妄想と現実が分からなくなってるみたいだから」


「ちょっとちょっと、何言いだしてるのよ本当の事を言ってるのよ、貴方達警備隊に追われてるみたいだからギルドカードを別の場所で使っても情報がお城の関係者に情報がいかないように処理をしてあげてるのに、それなのに可哀想な人扱いはおかしいわよ、信じないっていうなら私画お仕置きしてあげるわよ」


「すみません信じます」


 謝って現実を受け入れようとしたが、勇者だけは頑なに受け入れようとせずに否定していたのでそれを見たぎるますが


「あら、貴方は受け入れてくれないならお仕置きするわね」


 それからギルマスの動きは早かった、動いたかと思ったら何時の間にか勇者に抱きついている。


「おいやめろよ抱きつくな、何でこんなに力強いんだよはなせよ」


「抵抗は無駄わよこう見えて元々冒険者で最高ランクだったんだから」


「それなら何で受付で働いてるんだよ、こんな強いなら冒険者の教官でもしてろよ」


「それは決まってるじゃない受付でいい男を探す為よ特に貴方みたいな感じとか特にタイプでね」


 そう言って勇者に濃厚なキスをしているあれがお仕置きなら問題を起こさなく良かった。


「そうそう、屋台の出展許可書返さなくて良いわよあなたの為にあそこはあなた専用にしておいてあげるからまた戻って来た時にはあそこですぐに商売を始めてね」


「はい…ありがとうございます」


 勇者が未だに濃厚なキスをされてる時にドアノックしてからさっきギルドカードを持って行った女性がギルドカードを持ってから部屋の中に入って来きた。


「ギルマス程々にしてくださいねトラウマが残ったら可哀想ですから」


 そう言ってギルドカードを置いてから部屋を出てったけど止めたりはしないんだ、見てるこっちがトラウマになりそうなんだけど賢者の女の子なんて震えてるんだけど大丈夫なかな表情はやたらウキウキしてるんだけどね、聖女は何とも言えない表情してるし、怖いし狙われないためにもリンを抱っこしておこうこうすれば落ち着くしな


「ご主人様大丈夫なのですか」


「ごめんね少しだけで良いからさ」


 それから少しして満足したのか勇者を解放してから真面目な雰囲気を醸し出しながら座り直したけど、トラウマしか残ってないんだが


「丁度良く貴方達全員のギルドカードの処理が終わったわ、これで何処の場所でギルドカードを使おうと城の方に情報が行く事は無いから追いかけられる心配はしなくても良いわよ、はいこれそれぞれのギルドカードね」


 そう言ってからギルドカードを返してもらったが見た目では特に変わった所はないのでどんな風な処理がされてるのかは分からないな。


「跡ね貴方たちが無事にこの街から出れるようにこっちの方で色々と嘘の情報を流して撹乱しておいたから安心して準備して出発してね」


「そんな風に自分達に肩入れてして大丈夫何ですか後々問題になったりしないんですか」


「これ位問題にならないわよ、それに悪いのは自分勝手に動いてる王様だもの」


 どうやら王様は一人で自分勝手に動いてるらしい、この国そうとうヤバそうだけど大丈夫なかな。


「貴方たちはこの国から出てのんびりしてなさいな後はこっちの方でやっておくからさ問題が解決したらまた戻って来れば良いわよ」


 すごい事をギルマスが言い出してるけど、この国で革命でも起こす勢力があるんだろうか、気になるけど知らない方が身の為だろ。


「ありがとうございました」


「こちらこそ何時も美味しいたい焼き何時もありがとね」


「また販売してる時は来て下さいね」


「もちろんよ♡」


 そう言ってからギルマスと別れてギルドを後にした、勇者は呆然としてまともに歩けないので引きずりながら移動してる、最初の目的地は服を見に行く事にした。


「それにしても凄いギルマスでしたね」


「あの濃厚なキスは興奮したわ」


「見た目とは裏腹に優しくて面倒見が良さそうだけどな」


「服屋ではリンも服を選んでな」


「ご主人様良いなのですか」


「良いに決まってるぞ、皆で服を選んで買うんだからな」


 目的の服屋についたら勇者も意識がハッキリしたので、リンは勇者一行の女の子二人と一緒に選ぶ様に伝えてそれぞれで服を選んでいくが、無難な感じの服を選んでいると、勇者が店の何処にあったのか分からないような奇抜な服を持って来てコレに決めたと言っているがあんな服何処にあったんだろうか、それにしても凄いセンスをしてるんだが店の店主なんてこんな服あったんだろうかって顔してるが大丈夫か、まぁ本人が選んだんだから良いのかと思いつつリン達女の子組を見みると色々悩みつつも可愛らしい福を選んでいてその上今後冒険者として活動する時の為に動きやすそうな服にしているのでしっかり今後の事も考えてるので大丈夫だろう。


「皆決まったか精算して次行くぞ」


「はい決まりました」


 お金を払ってつぎは防具と武器を買いに移動だ、ギルマスに店を紹介してもらってたので向かう先は決まっててスムーズに移動が出来ている


「ここが紹介されたお店だけどあってるのかな建物ボロボロで営業してるのか見た感じでは分からないんだけど」


 恐る恐る勇者が先頭で勇者一行が扉を開けて中に入っ行こうとしたら、勇者の顔スレスレを短剣か何かが猛スピードで通り過ぎていったけど防犯システムが作動してるのかな。


「隼人しっかり歩いてよ後ろのわたしたちが危ないでしょ」


「いや俺だって危ないんだからねあんなスピードで剣が飛んで来るんだから」


「お前ら客かそんな所に突っ立てないで中には入れ」


 超えが聞こえたのでそっちの方を見るとそこに居たのは強面のオネェが居た何だよギルマスの知り合いにはやばい奴しか居ないのかよ。


「今日は、何しに来たんだよ」


「コッチの四人組の防具や武器を探しにきました」


「あんた達二人は要らないのか」


「はい、基本は歩魔法で武器はこれ使ってて守りはスキルがあるので問題は無いです」


「そうか、そっちの四人だな…」


 凄い熱視線を送ってるけど見てるのは勇者と見せかけて後ろに居る盾役の重戦士を見てるのかな、何だか勇者は凄く楽しそうにニヤニヤしてるんだがここでもひと悶着起きないよな


「ちょっと奥のそこのお前ちょっとコッチに来てくれないか」


 何だか不安そうな顔しながら店主に言われた場所に向かってる姿をみて心の中で敬礼をして見送っておく。


「うん、やつばりアタシのタイプド真ん中だわ」


 すごい事をいいだした、ギルドでの出来事を思い出して震えそうだ、リンに引っ付いておこう。

 勇者は、仲間が出来ると思ったのか物凄く邪悪な笑顔を浮かべてるし、賢者の女の子に至っては興奮してないか。


「アタシがつくる防具をつかって欲しい理想の身体つきになるタイプだわ、どんなものが欲しいの貴方」


 おや、どうやら流が変わってきたぞ良いぞこの調子でさっさと終わらせよう


「自分は重戦士で盾役なので攻撃を受けきる防具が欲しいです」


「そうなのねとっておきがあるわよ、残りの三人の方も要望を聞いて決めてしまうわよ」


「わたしは後衛の回復職なので身を護れるような物でお願いします」


「私も、魔法職なので魔法に特化した装備でお願いします」


「俺は勇者で武器は聖剣を自分で出すからら勇者はに見合った派手な奴を出せよ」


 それぞれに要望を言って居るけど勇者の態度がひとにお願いする感じゃないけど。


「分かったわ、それぞれに用意をするから好きに見て待っててね」


 そう言われたので、中を見てみるとそこらじゅうが傷だらけやボロボロで建物が大丈夫かと思いつつ見てみるとカベに剣が突き刺さったりしてるけど何でこうなるの、それにしても置いてあるのどう見てもヤバそうな奴も有るな触ったりしたら呪われないよな、試しに鑑定してみようなになに、呪われたサイコキラーの短剣…触った者の精神を乗っ取り死ぬまで人を殺し続ける、ヤバイやつだよ何でこんなの無造作に置いてるんだよこの店、もしかしなくてもそこら辺にあるヤバそうな見た目の奴も呪われてるのか。


「リンそこら辺のやつ絶対に触ったらダメだからな呪われてるぞ」


 リンは怖かったのかおいてある物に触れないようにしながら移動してきて引っ付いて来た。


「それにしてもよ触っただけで呪われるならどうゃて此処に持って来たんだよ」


「それはアレだろ直接触らないように布とかで包むか何かで挟んで持ちあげて移動したんだろ」


 怖すぎて心休まる瞬間すらないまま待っていると荷物を持ってやっと店主が戻って来た。


「お前ら勝手に触ったりしてないよな呪われからな」


「注意するのが遅いよ」


「コレがお前たちに合う防具だ、手に取って確認してみろ、呪われはしないから安心しろ」


 それぞれ確認してるが要望通りで満足してるみたいだけど、勇者の装備はヤッパリ何処かおかしいような気がするんだけど気のせいかな。


「おい、おっさん何かおかしくないかこの装備着たら脱げないみたいなんだが」


「そんなこと起きないはずわよ、確認するからちょっとこっち来て」

 そう言って勇者を近くに呼んだけど、勇者のの装備だけ雰囲気が普通とは違う感じがしているな。


「あら、何時の間にかこの装備呪われているわね」


「何してるんだよ呪いにかかったって事だよな」


「安心していいわよ、私こう見えて元聖職者だから呪いの解除は出来るのよ、ほらこっち来て」


「それならさっさとしろよ」


「それならいくわよ」


 そう言ってから勇者を抱き寄せ、二度目の濃厚なキッスが始まってしまった、こんな事が目の前で一日に二度も起きるなんてな恐ろしいな、周りを見れば勇者一行なんて一人は興奮してるけどそれ以外はドン引きしてるぞ。


「おい、なんて事してくれてるんだよ」


「決まってるじゃない解呪をしてるのよ、私のスキルの発動条件で決まってるからしょうがないじゃない」


 無事に皆の装備も決まって、勇者の呪いも解けてめでたしめでたしだからお金を払ってつぎに行こうとしたら、店主が良い思いが出来たからタダで良いと言ってくれたのでラッキーだったな。


「こんなに装備一式あったのに無料にしてくれて

 有りがたかったですね」


「そうだなお金が足りるか心配になりそうな位良さ気なものばかりだしな、次は旅の時の野営用の物を買いに行かないとな」


「次の場所もギルマスの紹介された場所ですよね」


「そうだよなまた凄い人が店主やってるのかな」


 恐怖と不安しかないまま向かうしかないので足取りはドンドン重くなっていく。


「心配しなくても私達には勇者という盾がありますから何かあったらまた生け贄にすれば良いんですから」


 そう言っても肝心の盾がショックで歩けないから引きずられてるんだけどね。


「ご主人様見えてきましたよあのお店ですよ」


 見えて来たお店は前のと違って綺麗な店構えで安心だけど勇気を出して向いますか。


「なら入ってみようか、リン側についててね」


 中に入るのに肝心の盾が機能しないので自分とリンが先に入る事にした。


「いらっしゃいませ」


 中に入ってみると外見とは違って中はオシャレな雑貨屋さんみたいな雰囲気で店主はこの街ではあまり見かけない狐耳の綺麗な女性だったのが一番の驚きかもな。


「ここで、野営用の道具が買えるって紹介されてきたんですけどあってますかね」


「ちゃんと有りますよ奥の方に色々と取り揃えてますよ」


「あってるみたいだから四人で見て来ると良いよこっち側見ながら待ってるから」


「分かりました」


 勇者一行と別れてお店の中を見てみてよくよく考えてみればこの世界に来てのんびりお店の中にはいる機会がなかった事に気がついたのでリンにおいてある物を聞いたりしながら見てみる事にした。


「リンあそこの棚とかに置いてある高そうなのって何なの」


「あそこにあるのは魔道具ですね、魔鉱石や魔物から取れる魔石を利用した道具ですよ」


 説明を聞いてきょうみをもって見てみると、水を作れる物や氷を作れるものなどの生活に関係するものや、戦いに関する攻撃用の魔道具と種類は色々あって値段も高いな、触って壊さないようにここからは離れておこう。


「ご主人様、ここにあるのはお菓子じゃないですか」


 リンに呼ばれて行ってみると贈答用に綺麗にされた

 食べ物があってリンが興味津々で見てるけど美味しいのかな。

「リン、ここに置いてあるやつと全く同じ物じゃないけど似たような物つくれるよ」


「そうなのですか、今度作っなのですよ」


「良いよ、材料はすぐに用意が出来るしね時間見つけて作っておくよ」


「それはウチも興味が有りますね」


 気付かないうちに狐耳の女性が後に立ってて驚いたけどいつの間に来たんだ。


「そこに置いてあるものは最近になってて始めてきた物なんですよ、それなのに似たような物を作れるとは思えないですけど」


 置いてあるものは、見た目はマドレーヌに近い感じだけど違うのかな。


「何処か広い庭みたいな場所があれば今から作ってみますけど」


「それなら店の奥に広い庭がありますよ」


「ならその場所を使わせてもらっても良いですか」


「えぇどうぞ、ホントに作れるのなら商品の代金全部タダにしてまげますよ」


 凄い自信があるたいで余裕の笑みを浮かべて案内してくれたので、ちょっと本気を出して作ってみようかな。


「あれ二人共何処に行くんですか?」


「ちょっと焼き菓子を作る事になったから皆もついておいでよ」


 勇者一行も一緒についてきてもらい目的地についたのでキッチンカーを出してテキパキとマドレーヌとついでに食べたくなったパウンドケーキも作ってしまうか。


「おまたせしました完成したので試食をどうぞ」


「それならウチの商品と食べ比べやお宅らも食べ比べてみどっちが美味しいか一目瞭然や」


 折角なので食べてみるとやっぱりマドレーヌ近い感じの物だったけど何か物足りない味だった。


「こっちのほうが美味しいなのですご主人様おかわりなのです」


「リン急いで作ったから量が無いからおかわりは無理だよ」


「そんなのあんまりなのです」


「なら自分の分をリンにあげるよ」


「ご主人様は優しいので大好きなのです」


「なんでやウチの商品が負けるなんて何でこんなに味に深みが出せるんや」


 負けて悔しかったのか泣きだしてしまった。


「もう完全にウチの負けや、約束は破らないのがウチの信念やから店の好きな物何でも持って行き」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る