第1話 五龍の中華圏と周王朝 ② 中原 豫洲と冀州 

 ようこそ、紀元前のユーラシア異世界へ…

 紀元前1040年代、ユーラシア東方中華圏では。                              


 豫洲、嵩山黄龍観、黄龍廟

  黄龍は、観主土黄と会話している。

「土黄よ、周王が中華圏の天子となったと聞いたか?」

「はい、黄龍様。殷はどうなりなしたか?」

「周王は殷の王族に殷墟を引き継がせた。

 殷の王族は、周王に従うことになったのだ」

「愚かな!殷の王族は、やがて周王に反抗するはずです!」

「そうだな。周王が五つの徳目を唱えるだけで中華圏を治めることができる

 と思っているのだ」

「そう願いたいですが…」


 中華圏守護霊獣五龍にとって周王朝は、五龍が目指す秩序ある国

「五つの徳目の国」とは、ほど遠い国の在り方です。

 

 豫洲、黄龍鄭邑分観。

 五黄と葵は黄龍の木像と会話している。

 「五黄よ、鄭邑軍は殷軍に勝利したみんな無事だ」

 「ありがとうございます黄龍様」

 「周王が天子なった。中原は激変していくぞ。しかし、天子が交代しても

 そなたたちは治山治水の使命を実行し五つの徳目を会得するのだ!」

 「はい!黄龍様」

 五黄と葵は、鄭邑軍が無事だったので安心した。


 黄龍観は、殷によって頓挫していた黄河下流域、淮河流域と支流域の

 治山治水事業を周王朝と協力して再開する。

 なお…周王朝成立した頃、荊州けいしゅうはまだ人口が少ない地域でした。

 赤龍観と赤龍治水治山職工集団の棟梁ほう氏は、中原に近い

 赤龍丹陽分観で、黄龍観の支援を受けながら、長江中流北岸と漢水の支流の

 治水治山の使命を実行している。

 

 冀州、北岳恒山黒龍観 黒龍廟

「辰星(しんせい)よ、周王は姞克に『東北の薊』を分封した、聞いたか?」

「はい、黒龍様。東北遊牧民族の勢力圏ですね」

「そうだ。冀州では北方、東北の遊牧民族との交流が盛んだ」

 「黒龍様は、北方、東北の遊牧民族を敵対視するのではなく、交流を持ち

 友好を図ることをお考えなのですね」

 「そうだ。中華圏北方、東北の発展に尽力せよ」

 「仰せの通りに行います、黒龍様」


 冀州、黒龍耆国分観 11

 智徳、満堂、水月は黒龍の木像に話し掛けている。

 「智徳、満堂、水月、冀州黄河北岸邑軍は殷軍に勝利したみんな無事だ!」

 「ありがとうございます!黒龍様!」

 「周王が天子になったと聞いた。中原冀州は激変していくだろう。

 しかし、天子が交代しても、そなたたちは治山治水の使命を実行し、

  五つの徳目を会得するのだと忘れるな!」

 「はい黒龍様!」

 「ところで、北方草原地帯に追いやった饕餮衆が、体制を立て直し

 再び中原に向かうとしている」

 「彼らは死んだのではないのですか?黒龍様?」

 智徳が黒龍に尋ねた。

 「奴らは不死魔神である」

 「そうなのかぁ…」

 智徳と満堂は少し落胆しました。 

 でも4人は、冀州黄河北岸邑軍が無事だったので安心した。


 武王は、中原の諸侯に、帰国命令を発した。

 冀州黄河北岸邑郡の魯氏軍、箪氏軍、諸氏軍、朱氏軍は中華圏安寧と

 新しい時代の到来を信じて殷と戦った。

 魯邑の英と叔父の創は、冀州の耆国と黒龍の耆国分観に立ち寄り、

 智徳と再会した。              

 「兄上、叔父上、無事を黒龍様に祈りました!」

 箪氏の領主も、黒龍耆国分観に立ち寄り、満堂と水月と無事の再会を喜んだ。


 周王朝時代、北方草原地帯の遊牧民は、交易を求めて、冀州唐国(後の王族国晋)  と交流を持っている。12

 交易品であるシルク(絹織物)、漆器、刻漆器、陶磁器の生産量が、北方遊牧民との交易より増加していく。

 やがて黒龍観と王族国晋は、中華圏北方に交易所を設置し、中華圏北方、

 東北の草原地帯へと交易路開拓を行う。


 本文の『』は引用

 文末の数字は解説と引用

 第1話解説と引用を参照


第1話 五龍の中華圏と周王朝 3 中原冀州 王族国 晋 つづく


 



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