南北に長い島国の日本には、地域それぞれにいいところがある。2,300文字でそれを読者に伝えられるの? 読み始める前に、正直そう思った。ページをめくり、飛び込んできた季節と地域の文字。文字数が偏らないように整えられ、読みやすい文節。簡潔にまとめられながらも流麗な文体。わがふるさとの地方を通り過ぎていくときの震える気持ちが、読了後にも残りました。ああ、そうか、これは枕草子を読んでいるのか、という気持ちになりました。日本、いいよね。訪れたことのある場所は、そうよね!と。知らない場所は、そうなんだ!と。流れるように読めて、心に残ります。ぜひ、読んでみてほしい。