3句目 悪役令嬢 幼少期【秋】



きみがため 金貨もかくや 金木犀きんもくせい




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【悪役令嬢ガーネット・スフォルセフ(7歳)解説】


 うちの公爵家の財力の後ろ盾があるから、王子様の立場も強くなったと聞きましたわ。


 やっぱりわたしあっての王子様よね。王子様のパートナーとして、たくさんのお茶会に出かけるようになりましたの。誇らしい気持ちで参加したガーデンパーティでは金木犀の花が、我が家の財力を讃えるみたいに黄金に輝いて、かぐわしい香りであたりを包んでいましたわ。


 わたしもこの金木犀の花の芳香みたいに、広く影響を及ぼす存在になりたいものですわ。

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