第17話 やっと落ち着いて過ごせるようです。



「はぁ……」



 【零の迷宮底無しダンジョン】で突発的に発生したイレギュラーを倒し、ようやく帰路に着いた僕。


 帰る道中も、身バレしてはいけないと【疑惑の迷彩ダウフラージュ】を発動していたけど……

 如何せんダンジョン前に人が多すぎて、抜け出すのにも一苦労だった。


 この技能スキルは気配や魔力やらは完璧に遮断してくれるけど、勿論気配を遮断しているだけなので触ったら普通にバレる。

 なので、渋谷のスクランブル交差点かそれ以上の人だかりに何とか触れないようにして帰ってきたのが今。


 端的に言うと、物凄く疲れた。『蠢く血肉を求める者アノルマーレ』と戦った時より疲れたんじゃないかな……?


 そんな訳で疲れ果てた僕は、今やっと玄関前にたどり着いた所だ。



「ただいまぁ〜……」



 あまりにも疲れすぎて腑抜けた声しか出ないまま、玄関の扉を開ける。


 その時、奥の方……というよりも、玄関を開けてすぐの所から、涙声が僕の耳に響いた。



「お兄ちゃんっ……!良がっだぁ……!!」



 扉を開けてすぐの所でお腹の辺りに軽い衝撃を感じ、疲れてまともに頭が働いてないまま見下ろしてみると。


 恐らく泣いたことによって出来たのだと思う。真白の顔には目元の赤い腫れが、その小さな体は、兄が危険な目に遭った恐怖のせいか小刻みに震えていた。

 

 これは……。

 どうやら、僕の思っていた以上に真白には心配をかけていたみたいだ。

 多分ずっと玄関前で僕が帰ってくるのを待っていたんだと思う。


 真白の事だ。僕の配信は見ていたはず。

 それでもやはり、家族が今までに見た事のないモンスターに襲われた、というのは中々心にくるものがあるんだと思う。 

 僕が無事だと配信で分かっていても、多分心配だったんだろう。


 うーん……、これは本当に申し訳ないな。

 こんな事なら、もっと早く帰ってくるべきだったかもしれない。


 僕の趣味はダンジョン探索と読書、料理くらいしか無いけど、その趣味のせいで家族に要らない心配をかけるのは違うだろう。今度からは気を付けないとね。



「ごめんね真白。凄く心配かけたよね」


「ほんとだよっ……!私がどれだけ心配したか……!」



 そう言って真白は、僕をかなり強めに抱きしめながらお腹にグリグリと頭を押し付けてくる。


 うーん、出来ればやめて欲しい。怪我のせいで痛いから。あっ、骨が刺さる音がした。


 だが、仮にも僕はかなり高レベルの探索者。骨が内蔵に刺さる程度の痛みなんて、全然へっちゃらだ。……と思ったけどやっぱり痛いかもしれない。誰か助けて。

 まぁ、これよりも酷い怪我なんて数え切れないほどしてきたし。そんな騒ぐ事でも無い。ぶっちゃけ、僕は人類で一番痛みに強いんじゃないかと思う。


 それはそれとして、これ以上刺さると傷の治りが遅くなるため、仕方なく真白にはどいてもらう。



「あー、真白。僕怪我してるから今はあんまりお腹には抱きつかないでもらえると……」


「あっ……ごめんなさい!私のせいで悪化したら……っ!」



 どうしようか。

 真白が凄く後悔したような表情をしている。自分のせいで怪我を悪化させた(?)事を気にしているのは丸わかりだけど……。

 

 ……仕方ないか。今回は治癒魔法を使おう。このまま真白が、僕のせいで自責の念に苛まれるのは、兄として違うだろうし。



「そんなに気にしないで、真白。

───『治癒ヒール』」



 僕がそう唱えると、僕自身の体から淡い緑色の燐光が溢れ、あっという間に怪我をしていた箇所から痛みが引いた。

 魔法の効果は分かっているものの、試しに拳を握ったり開いたり、その場でジャンプしたりして体の動作確認。うん、問題なさそう。

 一応【情報開示】で僕自身を見てみると、



─────────────────────



名称:神来社からいと 久遠くおん

(神来社 久遠の所持する情報に基づき名称設定)



損傷率:0%

詳細:全身無傷。生命活動及び身体活動、またその他全ての動作に問題はありません。

(神来社 久遠の所持する情報に基づき詳細設定)



─────────────────────



 うん。【情報開示】で見ても問題は無いみたい。これなら、いつも通りに動いても平気だろう。



「ほら。もうなんともないから、ね?一回落ち着こう?」


「ほ、ほんとに……?ほんとに何ともないの……?」


「本当。僕は全然気にしてないし、真白も気にしなくていい。それよりも、晩御飯。今から作らないと間に合わないよ?」


「うん……分かった。お兄ちゃんが言うなら私も気にしない。……それはそれとして、お兄ちゃんは疲れてるでしょ?今日は私が作るよ」


「なら、お言葉に甘えさせてもらおうかな。あ、でも食器くらいは用意しとくよ。真白は料理をお願い」


「……ん。分かった」



 真白はまだ完全には納得していないような表情で、今日の晩御飯を作るエプロンをつけてキッチンへと向かっていった。


 あの様子だと……、僕には何もせずに休んでいて欲しいみたい。きっと本当は食器も自分で用意するつもりだったんだろう。

 まぁ、兄として妹に全部任せる訳にもいかないからね。食器くらいは許して欲しい。


 そんな事を考えつつ、真白以外にも僕の安否を伝えなくてはならない相手がいる、海斗だ。


 流石のアイツでも、親友が怪我する所を見て何も思わないほど能天気では無い。きっと今頃心配していると思う。

 それでも……、まぁ、あいつなら大丈夫だろう。無茶した事を怒られるかもしれないけど、真白程では無い。

 僕は"何とかなる無茶しかしない"と、海斗は知っているし。それでも怒られるだろうけど。


 そうしてソファに腰掛けながら、スマホから海斗に電話をかける。すると、ワンコールもしない内に応答した。



『よぉ親友。申し開きはあるか?』


「……あるとも。あの化け物を放置してたらまず間違いなくこの街は壊滅してた。それが僕の骨折だけで済んだのなら良い……とまではいかないけど、不幸中の幸いだと思わない?」


『それについてはありがとよ。配信越しに見てたが、間違いなくあの化け物はヤバかった。久遠が倒してなかったら、この街がやばかった事くらいは俺でもわかる。

だが、それはそれとして、真白ちゃんにもそう言えるのか?俺だって心配してたんだぞ』


「……ごめん。𨷻入者イレギュラーとはいえ、今のは不謹慎だったね。海斗も、こうして無事だったから安心して欲しい」


『まぁ……お前が無事だったならそれでいいよ。どうせ、久遠のご両親が黙ってないだろ?だったら俺は、明日駅前のファミレス奢ってくれたら許してやるよ。……あ、コンビニスイーツも追加で頼む』



 さてはこいつあんまり心配してないな?

 いや、心配してた事は事実なんだろうけど、それ以上に奢らせてやろうという魂胆が透けて見える。ちくしょう。


 ……これも海斗なりの気遣いだ。いつも通りにふざける事で、あんまり重く捉え過ぎないようにしてるんだろう。僕と海斗が。

 まぁ、男同士なんてこんなものだ。これくらいあっさりしている方が、お互い気にせずに済むというもの。

 明日の学校でも、いつも通りに接すればいい。言外に、海斗はそう言っているのだ。



『……あ。そういえば、久遠お前またバズってたぞ。おめでとう、今度は配信での急上昇ランキングとトレンド一位の二冠だぞ?』


「知りたくなかったなぁ……」



 それよりも、今の僕には聞きたくない情報が耳に入って来た。


 ……どうやら、僕はまたバズってしまったらしい。それもかなりの規模で。……理由は僕自身も分かりきってはいるが。

 突然現れた(世間から見て)新種のモンスターを、倒した訳だしなぁ……。

 普通に考えて、そんなことをすればバズるのはさもありなん、という感じだろう。


 ただ、それを今言わないで欲しかった。ただでさえ今は疲れているのに。

 そこにそんな特ダネをぶち込まれたら、僕自身の現時点での気力のような物は、太陽系を飛び越えてアンドロメダ銀河の果てまでカッ飛んでった。もう何もする気になれない。



「お兄ちゃーん!そろそろ出来るよー!」



 ……今はただ、真白の元気な声だけが癒しだった。



─────────


──────


───



 そんな事があって、翌日。


 現在時刻は午前六時。いつもなら朝食を作り始める時間だ。

 "いつもなら"と言っている通り、今僕は朝食を作っていない。なら何をしているかと言うと……



『今日未明、

世界探索者協会World Seekers Association及び日本探索者協会Japan Seekers Associationより、先日の神来社からいと氏の配信にて確認されたモンスターは新種であるとの発表がされました。

それと同時に、そのモンスターを仮称『メナス』とし、配信越しに確認出来た部分から最低でもSSSランクの脅威であり、神来社氏に詳しく話を伺うという意向も発表しています。』



 昨日のイレギュラーで大賑わいのテレビニュースを眺めていた。


 どうやらテレビニュースによると、WSAとJSAが『蠢く血肉を求める者アノルマーレ』は最低でもSSSランクだと発表したらしい。その上、後日僕に詳しい話を聞き、そこで得られた情報を踏まえた上で改めて『蠢く血肉を求める者アノルマーレ』について世間に発表するようだ。


 ちなみにWSAというのはWorldワールド Seekersシーカーズ Associationアソシエイションの頭文字をとった物で、『世界探索者協会』を表す略語だ。同じようにJSAは『日本探索者協会』の略語という訳。


 WSAの管轄のもと、各国に『(国名)探索者協会』が置かれていて、そこから更に国の各都市へと『(国名)探索者協会支部』といった感じで支部が配置されている。

 基本的には各県に五つは存在しており、主にみんなが『ギルド』と呼ぶのはそれら各都市に配置されている支部の事だ。

 どの国のギルドもWSAの管轄のため、政府から強制や命令をする事は出来ない。あくまでにある。

 そのため、探索者登録をした人は皆、WSAという"国際機関への所属"という事になる。

 それによって政府による探索者達の酷使、および人権侵害などを防いでいる。

 

 長々となってしまったけど、要は僕はそのWSAに近日中に呼び出される……らしい。めんどくさいから遠慮したい。



「お兄ちゃん、なんか呼ばれるっぽいよ?」


「らしいね……応じなくてもいいかな」


「多分ダメだと思う」


「だよねぇ……」



 一応真白に聞いてみたけど、返ってきたのは分かりきっていた答え。

 ここから逃げられる手段はどうやら今の僕には残されていないらしい。泣きたい。

 

 そうして絶望している間にも朝食は済ませ、後は学校に向かうだけとなった。

 またクラスメイトや通行人から奇異の目で見られるのだろうか。……もしそうならば、是非とも遠慮したいところだ。



「多分色々大変だろうけど……頑張ってお兄ちゃん!帰ってきたら私が慰めてあげるから!じゃ、行ってきます!」


「……うん。行ってらっしゃい真白」



 前につくもさんの配信に映ってバズってしまった時のように、いつもなら二人一緒に家を出る所を、少しズラしてから登校する事になった。真白にまで迷惑がかかるかもしれないからね。



「……そろそろ行こうか」



 もうそろそろ真白が学校に着いた所だろうと思い、いつもよりも重く感じる玄関を閉じて、学校を目指して歩き始めるのだった。



─────────


──────


───



 前回バズった時と同様に、注目を浴びながら学校へと登校した僕は、覚悟を決めてクラス前方にあるドアを開き、そのまま何事もないかのように自席へと座った。

 そして、ホームルームが始まるまでの時間を潰そうと鞄から推理小説を取り出し、そのまま読み始め───



「はっ!?お前ら!久遠が登校してきたぞ!」


「英雄様の御通りだ!!」


「突撃ィィィィ!!」


「いそべあげ大明神」


「今なんか少しひねった奴いたぞ」



 ───られなかった。

 前回同様やかまし───じゃなくて、非常に元気な人が多い我がクラスメイト達なら、今朝のニュースで名前が出てた僕を放っておかない事くらい分かっていたとも。はぁ……。



「よぉ!なんだか大変そうだな、親友」


「……海斗。前回よりはテンション低めだね?」


「……まぁな。流石に今回は心配が勝った」



 これまた前回同様、少しテンションが低めではあるものの、海斗がほとんど同じように挨拶してきた。

 テンションが低い、という所からも分かる通り、どうやら海斗もかなり僕の心配をしていてくれたみたいだ。友達思いの海斗らしい。



「んで、俺にもなんか言うべきことがあるのではないかなー?んー?」


「どけ!!俺が最初だ!!」


「いや、俺だ!!貴様がどけェッ!!!」


「昨日も言ったけど、それはごめんね。でも、あそこで僕がアイツを倒しておかないと、どうなるか分からなかったからね。あんまり怒らないで欲しいな」


「くっ……、しつこいぞ貴様!!いい加減諦めろ!!!」


「なんのぉっ!!」


「うーん……、いかんせん真っ当な理由だから怒るに怒れないんだよなぁ。それはそれとして少しくらいは周りも考えろ。絶対真白ちゃん泣いてただろ」


「グボァッ!!?やるではないか……ウッ」


「ふっ……勝者は常に一人。この俺だ」


「うっ……まぁ、今回は僕のせいで泣かせたしなぁ……。なるべくこういう事が無いように、気をつけてはいるんだけどね……」



 そう。僕がダンジョンに潜るのはほとんど趣味みたいな物だが、それによって真白や父さん母さんに心配をかけるのは違うと思っている。

 結局は、趣味も五体満足でないと楽しめないからね。なるべく怪我はしないように気をつけている。

 それでも今回ばかりはなぁ。仕方ないというか……。大目に見て欲しい。



「甘いッ!!!突撃ィィィィ!!!」


「なっ!?大和魂による突撃パワープレイだと!?ウワァァァァァッッ!?!?」


「……気をつけてんならいいんだよ。だが、お前の周りにはお前を心配する奴が多く居ることを忘れんなってだけだ」


「くそ……、この俺が、負けるなんて……」


「バンザァァァァァイッッ!!!!」


「まぁ……うん。そうだね、次からはより気をつけることにす「あの!」……うん?」



 後ろで騒いでるクラスメイトバカとアホ達を無視しながら僕と海斗がそんな会話をしていた折、僕たちに向かって声をかける人がいた。

 声のかけられた方へと視線を向けると、そこに居たのはつくもさんだった。



「白さん、どうしたの?何かあった?」


「確かに珍しい……いや、元に戻ったのか。最近久遠に話しかける機会減ってたよな、前はあんなに話しかけてたのに」


「い、一応、私のせいで久遠くんが目立っちゃったし……せめて落ち着くまでは待ってようかなって思って……。ってそれより!久遠くん、大丈夫!?配信見てて心配で……」


「ああ、その事なら平気だよ。怪我なら全部治癒魔法で治したから。今は全身健康体だよ?」


「そ、そっか……良かった。私、配信越しでしか見てなかったけど、久遠くんが戦ったあのモンスター、凄く危険な感じがしてたから……」

 


 どうやら、白さんは僕の体の心配をしていてくれたらしい。

 彼女は、この年齢にしては珍しく既にCランクまで到達している実力者。

 そんな彼女も配信越しに確認できた部分だけで、『蠢く血肉を求める者アノルマーレ』が桁外れに危険な事を見抜いていたらしい、それで心配してくれたようだ。



「ありがとう白さん。わざわざ心配してくれて」


「ううん!お礼を言われるほどじゃないよ!私に出来る事なんて、こうして心配する事くらいだし……」


「白さんがそれだけ優しいって事だよ。僕なんて、結構損得勘定で動く事が多いからね、そうやって純粋に人を心配できるのは美点だよ」



 実際、僕はかなり美点だと思っている。


 誰かが困っていたり助けを求めていてもスルーする人が多い現代社会において、純粋に誰かを心配する事ができる人間はかなり少ないと思う。

 "優しい"なんて結構『没個性』や『うすっぺらい』と思われがちだけど、本当に優しい人間は少ない。だからこそ、"優しい"というのは美点であると思う。


 僕がそういったむねを白さんに伝えると、彼女は頬を少し赤らめながら「えへへ……ありがとう、久遠くん!」と、花が咲くような笑顔をこちらに向けてきた。



「どういたしまして。……そろそろホームルームが始まるし、また後で話さない?」


「あ!本当だ!?うん、じゃあまた昼休みとかに話そうね!」



 そう言って、白さんは小走りで自席のある方へと向かっていった。

 僕はそれを横目に見ながら、ホームルームが終わった後にある、一限目の授業の準備をし始めるのだった。



─────────


──────


───



 六限目の終了を告げるチャイムが学校中に鳴り響き、先生が明日の予定を伝え終わった今。

 つまり、もう生徒は帰宅する時間となった。


 いつも通り僕が荷物を鞄へとまとめていると、つくもさんがこちらへと駆け寄って来るのを目に捉えた。



「あの、久遠くん!そ、その……良かったら、今週末どこか遊びに行けないかな?もう大分配信に関する騒ぎは収まったし、助けてくれたお礼もしたいなって……だめかな?」


「……ああ。そういえば、ダンジョンから助けた時にお礼するなんて言ってたね。うん、是非とも。今週末なら予定は無いし……あ、でも場所はそっちに任せてもいい?僕そういうの苦手で……」


「ほんと!?分かった!じゃあ場所はこっちで決めておくから、また夜にでも詳細決めちゃおうね!!あ、引き留めると悪いから、この辺で!久遠くん、また明日ね!」


「ん。は〜い。白さんも、また明日ね」



 ……なんか、話始めから帰っていくまで、終始白さんのテンションが高めだった気がするような。気のせいかな。


 まぁとにかく、今週末に白さんと二人で遊びに行く事になった。先日助けてくれたお礼も兼ねて、という事らしい。律儀だなぁ。


 僕としては、別に探索者同士が助け合う事は当たり前だと思っているから、そこまで感謝される様な事をした実感も無い。

 とはいえ、本人がああ言ってるんだから、せっかくの善意を無下にするのも頂けない。どうせなら楽しむとしよう。



「……よし、用事も無いし帰ろう」



 帰宅する家路の最中、今日あった事について振り返る。


 それにしても、今日は前のバズりほど騒がれなかった。いつもこうならいいのに。

 教室に突撃してくる人も居なかったし、前回と違って遠目に眺めるだけの人が大半だった。

 おかけで、今日は大分平和に過ごせた。


 海斗は今日友人達と帰るらしいし、僕はこのまま帰って家でゆっくりしようかな。

 溜まってる小説もあるし、久々にそれらを読みながらコーヒーでも飲んでくつろぎたい。



「ただいま〜」


「あ!お兄ちゃんお帰りなさい!」



 僕が玄関を開けてただいまと言えば、花が咲く様な笑顔と共に真白が出迎えてくれた。

 そのまま家に入り、話しながらリビングへと向かう。平和だなぁ。


 これまでのバズり方を思い返すと、今の僕はかなり世間に注目されている状態。

 ………だからこそ切実に、今日みたいな平和で平穏な日が続くといいな、としみじみ思う。まぁ、どうせ無理だろうけど。






 

 









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