どうか、私の話を聞いてくれませんか。

庭屋

『一件のメール』

突然のメールを失礼します。


初めまして。

私は記者をやっております水谷優樹みずたにゆうきと申します。

唐突ですみませんが、どうか私の話を聞いてくれませんか。

お恥ずかしながら、私の友達や家族は私が上京した際にみんな離れてしまって話を聞いてくれる人が近くにいないのでこうやって話を聞いてくれる人を探しているんです。

あぁ、間違っても勧誘等の話では無いので安心してください。


それで、聞いて欲しい話というのは私のとある友人の話なんです。

その友人の名前は小倉彰おぐらあきらと言います。彼は私と同じく記者をやっている者なのですが、先月の19日を最後に行方が分からなくなっていまして、私は小倉の家や小倉がよく行く所に電話を掛けてみましたが何処も「19日を最後に見ていない」と言われました。

家に電話をかけた際も彼の奥さんに「19日の朝にいつもと同じように「仕事へ行ってくる」と家を出たっきり帰ってこない」と心配からか不安げな声で言われました。


彼が行方不明になり、数日経った頃に警察の方々から電話がありました。

警察の方々に呼ばれ、私は急いで駆けつけて話を聞いたところ「小倉彰さんが書いたと思われる手紙が見つかりました」と言われ、それを聞いた私はもしかしたらその手紙は遺書で彼はもう既にこの世にはいないのではないか。と__


まぁ、といいましてもこれは私の個人的な考えに過ぎません。

その後は遺体も情報も一つとして浮かび上がることがなかったので、行方不明として片付けられてしまった。という事です。


そしてここからが本題なのですが、小倉彰を私と共に探して欲しいのです。

このメールを開きここまで見てくださった貴方なら断らないと信じています。



私に協力してくださるのなら、このメールによろしくお願いします。

貴方の返信お待ちしております。

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どうか、私の話を聞いてくれませんか。 庭屋 @meini_8101

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