個人が自己を見失っていく様子を描いた短編作品

物語冒頭の日常の描写から一転し、両親の顔がないという異常事態に直面する展開がうまいと思いました。

その後も、町の人々、学校の友人、あらゆる人間がのっぺらぼうであるという描写が繰り返され、主人公が次第に追い詰められていく様子が緊張感をもって描かれていて好印象でした。