調理は詩となり、詩はまた料理に添えられる。


調理の手順というものは、材料に手を加える順序とも言えます。
なので材料と調理方の名称を並べるだけでさえ、それは詩になりえます。

単純で明快です。
しかし本作品を読むまで、私は気がつきませんでした。 

暮らしの営みのなかで紡がれた言葉は、表面だけを飾られたそれと異なり、優しく素直に読む者へと届きます。

菜事記であり暮らしの詩である本篇が多くの方に届く事を祈念いたします。

   

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