この物語は以前、ずいぶん前に読んだことがあり、最近また読み返しました。当時は、私のような外国人にとって、きちんと感想を伝えるのは難しく、読むこと自体がやっとでした。でも今は、拙いながらも、なんとか書けるようになりました。すみません。
この物語は、多くの苦しみを描いているため、読むのが辛い部分もあります。しかし、それを美しく描き出しているため、読む価値があります。カタルシスには様々な形があり、この物語ではそれらの形が互いに作用し合う様子が描かれています。完璧だと断言するのは無謀でしょう。なぜなら、すべてのカタルシスを完結させるという課題は、物語自体と同様に、未完のままだからです。しかし、とにかく、誰にでも読んでほしいと伝えたいのです。この物語は、私がこれまで読んだどの物語にも滅多に見られないような感情を伝え、表現しています。それだけでも、読む価値があるのです。
周囲の人々との人間関係に疲れ、身近な人すべてに期待されていないと思い込む主人公、柊柊。
母と妹、それに元カノは関係修復を望んでいるようだが、いずれも彼に伝わることはなくすれ違うばかり。
そんなあるとき、柊はひょんなことから生徒会長、久遠蒼依を助ける。
恩を感じた彼女は柊のことを「友人」として扱い、柊もそれを受け入れていく。
しかし、すれ違いにすれ違いを重ねてきた妹・元カノ・クラスメイトたちは蒼依に対し懐疑的で……
ハーレムものになりそうな気配はありますが、主人公の情操が壊滅しているため
今のところ男子高校生らしいはつらつとした感じはありません。
彼の過去がまだ明かされていないので、感情移入するのも難しく
むしろ読者が主人公にツッコミを入れながら読むスタイルになります。
ただ、現時点でひとつわかっていることは、主人公自体の性格は悪くないこと、
女運が悪いorいい人すぎてネガティブな結果を招きがちという可能性が高いことです。
個人的には蒼依先輩に裏切られることなく彼女との仲が
そのまま進展することを期待していますが、癖の強そうな他の女性キャラの影響で
一筋縄ではいかなさそうです。
主人公は過去にどんな目に遭ってきたのか。
ヒロインたちや家族は主人公にどう向き合っていくのか。
蒼依先輩との関係性はどうなっていくのか。
続きが気になる! と思わせるポイントがたくさんあり、今後の展開が楽しみです。
(本レビューは、第23話まで読了時点の内容となります)