謎めいた少女と持たざる者である少年の出会いから始まる物語、と言えばまさしく王道ですが、独特の世界観と個性豊かな能力バトルで惹きつけてくれます。
主人公の少年少女以外のキャラクター達が魅力的なのもおすすめポイント。
単なる美少女ハーレムっぽくはならず、かっこよくてキャラの立った男性が多いのも読み応えを盛り上げています。
世界の命運にかかわる謎を追っていくストーリー展開は壮大ですが、決して難解なばかりではありません。
等身大のキャラクター描写、アクション描写は地に足のついたもので、雪の冷たさや家の温かさを感じ取れる細やかな文章により幻想的な情景が目に浮かびます。
ボーイミーツガールやチームバトル、独創的なアクションファンタジーが好きなら読んで損なし!と自信を持っておすすめ出来る逸品です。
「救世主」として人類救済のため世界を破壊する使命を背負った少女と、彼女を救うため「怪物」として彼女まえに立ち塞がる少年の物語。
それだけでもう、この物語がとんでもないシロモノだと言うことを予感していただけるのではないだろうか。
少年は彼女を止めるため戦うが、その姿には彼女を救いたいという純粋な気持ちが強く表れ、人類を救うために世界を壊すというあまりに重大な使命を背負う少女はその重圧に苦しんでいる。
その道が正しいことなのか、自身も迷いながら進む様子が丹念に描かれています。
この二人の対立は、単なるバトルというよりも、感情と信念と相手を思う気持ちのぶつかり合いといえて、深いドラマが生まれています。
アクションやバトルものがお好きな方だけでなく、感情の交錯とすれちがいが、やがてひとつの希望にむけて綴られていく物語がお好きなかたにもおすすめしたいです。
変えることのできない生まれた場所と、そこを迷いながらも懸命に生きる先には、なにが待っているのか。一緒に見届けてみませんか?
『魔術』で『怪異』と戦わねばならない世界。
魔術の使えない高校生、灰月仁《はいつき じん》くん。
他のクラスメイトたちのように魔術は使えないものの、彼らを補助する魔道具を作る『魔道具師』として、共に戦っていました。
そんな仁くんが出会ったのが、ネージュという少女。
彼女は人体実験の被験者であり、追われる身でした。
ふたりは助け合って、『怪異』と、ネージュを追う組織とも戦いながら、心を通い合わせていきます。
そんなふたりを待ち受ける、あまりに厳しい運命とは。
しっかりした設定と、流れるような納得の展開で綴られる、王道ファンタジー。
努力家で優しく、勇気ある主人公には、誰もが好感を持つでしょう。
自らの運命に抗い、強い意志をもつヒロインの少女も、とても魅力的です。
きっとあなたも、このふたりを応援したくなりますよ。