草原に落ちてきた、名も知らぬ少女。剣士サクラは、その小さな身体をそっと抱きとめた。名前を思い出すだけで精一杯だった少女・ミナモと、旅を続けるサクラ。ふたりは商業都市を目指し、やがて小さな絆を育んでいく。あたたかな食事。交わす言葉。そっと重ねる手のひら。ほんの小さな優しさの積み重ねが、失われた記憶を少しずつ照らし出していく。剣を抜き、世界の危うさに立ち向かいながら、ふたりは、まだ見ぬ未来へと歩き出す。これは、出会いがすべてを変える、優しく力強い物語。
主人公二人の視点で語られていくお話し。旅の中で出会う仲間たちと力を合わせて、長く続く因縁に決着をつけます。確かな絆で敵と戦う、気持ちの良いお話しです。気になった方は、読んでみて下さい。