45.『魔女』

「あれ、セルキスとかいうお嬢ちゃんは?」

「寝た。疲れたと」



 一人で本を読んで寛いでいたリィナは、騒がしいのが来たなと横目でチラっと見たが、本を読むのを辞めずアークの方を向くことはなかった。何処かに行けという意思表示だ。



「若いのに元気ないわねー。レオは?」



 そんなリィナの意思を理解しつつ、無視してリィナの隣にアークが座る。リィナは大きな溜息を吐いた後、仕方ないのでアークの相手をすることにした。そんなリィナを見てアークは笑った。



「倉庫に転がしておる。睡眠と麻痺を多重掛けしとるから目は覚まさないじゃろ」

「あんまり雑に扱っちゃ駄目よ。マジクのところに返すんだから」

「分かっておるわ。少しでも動くと何するか分からんからの。彼奴の初手が予想通りの動きで助かったわい」

「敵と判断した時の殺意の強さが仇となった、まあ若さよね。捕まった途端、自死しようとするくらい覚悟決まってる人間は相手にしたくないわ。しょーじきね」



 レオが単独で、付与魔導が掻き消される前に突っ込んでくるのを見越して時止めの秘術を数時間掛けて仕込んだ。もしもに備え自分達のダミーを土塊で小一時間掛けて作り、地中に埋めた。レオを封じた縄に関しては別の用途の為だが数年掛けて作った代物だ。余裕そうに見えたリィナも内実は余裕は無かった。ただ、久しぶりに楽しんだ、のは確かだが。



「お主、魔力は?」

「しばらく戦闘は無理よ。かなり無理しちゃったもん。寿命と引き換えに魔力引き出しちゃったし。溜めてた魔力がレオの中じゃなければ、そこまでしなくても良かったんだけどねー」



 レオに渡したのも無駄になってるし、とアークはぼやく。



「まああの場で『魔王』に覚醒されたらシル以外皆殺しじゃったろうからな」



 マジクの力が目覚めていない状態で世界最強級の力を持つ異常さを思えば、力が目覚めてしまえばどれだけ技術で対抗しようにも圧倒的な力でねじ伏せられるだろう、とリィナは目を細める。

 その原因は目の前のアーク。

 亜人族最終防衛装置たる『魔王』の特性を最大限に悪用したエルフ。

 結局、事前準備で万が一に備えてマジクに魔力を強制的に送り込む準備をしていなかったら世界は破滅していただろうとリィナは思う。



「あの娘じゃまだ、『覚醒』しちゃったら自我を保てないと思うからねー。自分でレオ殺しちゃったら本当に世界滅ぶわよ。『聖女』や『魔女』だって止められないわ」

「まあその時は『勇者』も覚醒するじゃろう」



 そのリィナの言葉に、アークは一瞬だけ真顔になる。



「……だから絶対止めるんだけどね。ていうかね? マジクの中にも半分は『勇者』の血が流れてる訳じゃない? もしマジクの中の『勇者』も同時に覚醒したらどうなると思う?」

「可能性は……あるのか? いやないじゃろ。当代の『勇者』は既におるしな。仮にじゃが、そんなもん『聖女』やらの絶対防御まで貫通出来る最強が生まれるだけじゃろ。エルフ種の歴史書には『勇者』が『魔女』を討伐したとの記述もある」

「ヒトの歴史書にはないんだっけ?」

「当たり前じゃ。確か『勇者』がそこまで力を持つ条件が『おそらく人口が千人未満になった場合だと思われる』じゃろ。ほとんど文明も滅びとる状態までいって書物になんか残るか。仮に滅ぼす側が人口を減らせば減らす程、力を付けるというなら悪夢以外の何物でもないな。世界は滅亡する」



 最早知る者は殆どいないヒト族最終防衛装置『勇者』の特性。同じく『魔王』も似た特性を持つ。その為にアークは戦争を起こし、わざと亜人族を目減りさせ『魔王』の特性を強化した。

 人口比が圧倒的に開いた今、『勇者』と『魔王』が戦えば『魔王』が勝つだろう。

 それをアークは狙ったし、戦わず子を為したことはリィナは全く理解が出来なかった。

 曰く、『愛』は全てに勝つらしい。何を言っているか、リィナは分からなかった。

 けれど今は少し、分かるようになった。



「ま、ヒトと亜人族が敵対した今、その書物を読んだことあるのリィナくらいだしねー。知識として広めなかったのもまあ分かるけど。リィナってヒト嫌いだもんね」

「亜人族纏めて戦争仕掛けた張本人がよう言うわ」

「てへっ♡」

「うっざ。殺したい」

「で、あとは『聖女』の血だっけ?」

「らしいな。セルキスの『魔女』になる方法、とやらはだいぶ理解出来たがな。どうせなら最期まで付き合ってやるのが良いじゃろ」

「ふーん。で、どうするの? あれが本当に『魔女』になったとしたら」

「『聖女』と『魔女』の運命はどうにも出来ん、と思っておった。ならば『覚醒』せんよう封印をするだけじゃと思っておったが、どうも力が強過ぎる。引き延ばすだけが関の山か、というところで彼奴が現れた。レオとかいう便利アイテム」

「アイテム扱いなのウケる。でも駄目よ。変に傷付けちゃ。治せるなら良いけど」

「安心せい。アレを下手に扱うとシルまで『覚醒』してしまうからの」

「なら良いわ。あとは『聖女』を呼び出して、か。今度は手伝えないわよ?」

「気が散らんで済むから清々するわ」

「そ? なら良いけど」









 重苦しい空気が漂う。

 レオが攫われた。

 シルとマジクはずっと泣いていて、引き籠もってしまった。

 何かしていないと辛いからと、二人の世話を働くスズの姿は痛々しくてレイラは見ていられない。

 ロサリアも、恐らく今の姿に変化したのが副次的なものだと理解した今、本来なら自身に使われた薬品の成分や製造方法を解き明かすほうを先決すべきだが、友の救出を優先しこの場に留まっていた。

 スズの治療を行ったのは街に留まっていたクルスだ。

 スズの治療の際に、レオが連れ去られたことを知ったクルスは、付いていかなかったことを後悔し、クルスもそれ以降教会から出ていない。その時にロサリアの女体化も知ったが、「ああ、そうなんですね」と流してしまうくらいクルスは動揺していた。なおロサリアは軽く泣いた。

 そんな中、ある日クルスの滞在する教会にクルス宛ての手紙が届いた。


〝『猫』を預かってる。

 返して欲しい? なら一人で夜に郊外の英雄の木の下に来い。

 仮死状態で保管してるからどうなっても良いなら来なくて良いよ〟


 ホスグルブでも考えられる最強の面子が揃った状態で敗北した程の相手である。けれどクルスは手紙を握り潰し、向かうことを即決した。









「やっぱりエサが良いとあっさり釣れるのう」

「『白獅子』をエサにしようなんてお姉様方くらいだけどね……」



 夜更け、現れたクルスを眺めながらそんなことをリィナとセルキスは呟いた。



「彼奴もまあまあ強いからの」

「その言葉を聞いたらホスチェストナッツの国民は泣くでしょうね」

「ま、どうでもいいわい。さて、行くか」



 リィナの掛け声と共にセルキスとリィナ、そして簀巻き状態のレオがクルスの前に姿を現した。



「あら、本当に一人で来たのね」



 セルキスは辺りを探るも、気配は欠片もない。



「ええ、言われた通りに」

「……強者の余裕って感じでむかつくわね」



 澄ました顔をしたクルスにセルキスは癪に障った。が、特に行動に移しはしない。どちらが強者か理解しているからだ。今は、だが。



(『魔女』になったらその綺麗な顔ギッタギタにしてあげる)



 リィナはそんなセルキスを白けた眼で見ながら、一人で来たクルスを見つめる。



(どうなろうと、自分ならどうとでも出来る。そんな感じかのう。傲慢。ま、『聖女』じゃしそんなもんじゃろうけど)



 リィナが先代『聖女』を少し思い出しながらそんなセルキスを見ていた。



「それで、私にどうして欲しいのですか?」



 クルスは直球を投げた。

 人質まで取って自分を呼び出した理由。

 死者の蘇生か。それとも自身の貞操か。クルスが考え得る理由は幾つかあるが、まあろくでもないものだろうなと思っていた。

 クルスは最悪、レオを一旦殺し人質の意味を無くしてから相手を倒し、レオを蘇生するという方法を取るつもりだった。



(やりたくはありませんけど……。レオさんならそう指示を出しそうですしね)



 組んでいた時間もそこそこあるクルスはレオならそうするだろう、というレオの思考がある程度分かる。最終的に無事であるならば過程は度外視するだろうということ。

 つまりこの場に来ている時点で、クルスはある程度覚悟を決めていた。自分でレオを傷を付ける覚悟だ。結果、レオに何か言われてもそれは受け入れるつもりで、何かレオに対価を要求されればそれを支払うつもりで。



「お主、短刀は常備しておるか?」

「……!? ええ、まあ」



 『聖女』は常に短刀を隠し持っている。それは歴代の『魔女』の心臓を刺した代々受け継がれている宿命に呪われた短刀。

 しかし教会幹部しか知らない筈のこの短刀の存在を知っているということに、平静を装いつつ内心クルスは驚いてしまった。

 要求がこの短刀となれば、これを渡すことは出来ない。『聖女』としての宿命を果たす為に必要なピースを渡すことは、クルスには考えられない。

 もし、クルスが持つ短刀がそのような逸話の物と知ればセルキスは勿論要求しただろうが、そのことをリィナは話していない。



「要求は一つ。お主の血が少し欲しくてな。その短刀でお主の腕をちょいと切ってはくれんかのう」

「!?」



 まさか自傷行為を要求されるとは思わなかった。

 それだけではない。

 よりにもよって。

 この短刀で、だ。

 歴代の宿敵たる『魔女』を討ってきたこの短刀で、『聖女』たるこの身を傷付けよ、と。

 この短刀のことを知っているのであれば、それはあまりにも残酷な話。



「……血を? 何故? 聖杯にでも注ぐのですか? それを飲むことが長寿と若さを保つ、と言われているのはまやかしでしかありませんが」

「誰が飲むか。……いや飲むのか?」

「あ、私? 飲むわよ」

「ああ、飲むんじゃと。じゃから早うせえ」



 目の前のどこか歪な二人は、何故か話がかみ合っていないようにクルスには思えた。

 しかし。まさか要求が自身の血とはさすがにクルスも考えなかった。そんなおとぎ話の為にここまでの行動を起こす輩が現れるとは。しかしそれだけで済むのであればむしろ良い。



「……分かりました」



 クルスは胸元から煌びやかな装飾が施された鞘に入った短刀を取り出した。そして鞘から、短刀を抜く。その刀身を見たリィナが眼を細めた。

(短刀はまだ輝いてはおらん。『魔女』討伐の際は刀身が確かに輝いておった。うん、世界は『魔女』を未だに認識出来ておらんということだな。ならば新たに生まれる『魔女』が世界から正式に『魔女』と認識されるかも知れん。が、そう上手くいくか)

 クルスが一呼吸置き、ゆっくりと短刀を腕に押し当てる。

 滴り落ちた血潮を、リィナが宙で球体状に集める。



「『聖女』って自傷は本当に出来るのね」

「ま、あくまで優れた能力の一つじゃからな。穴もあったりはするじゃろ」



 二人の言葉を余所にクルスは刃を当て続ける。刃を離した瞬間、意思とは反して勝手に傷が治っていく感覚を感じた為である。



(傷付いたのは初めてですが……。痛いですね)



 表情には一切出さないが、生まれて初めて感じる感覚にクルスは少し震えていた。



(いつも無茶をしていたレオさんは、この程度の痛みどころではない訳ですもんね)

 気絶しているレオを眺めながらクルスはそんなことを考えていた。



「もう良いぞ。充分じゃろ」

「え、私まだ見たいんだけど」

「『聖女』がやけになって襲ってくる可能性を考えたらこの辺じゃろ。お主が相手するなら別じゃが」

「……仕方ないわね」

「ほれ」



 宙で球体となった『聖女』の血を引き寄せると同時に簀巻き状態のレオをクルスのほうに転がした。



「レオさん!」



 クルスは急いで駆け寄り、レオに触れる。複数の状態異常による仮死状態。すぐさまクルスはレオの回復に努めた。



「ほれ、早う飲め。ぐいっと」

「分かってるわよ、むぐぅ!?」



 リィナはその球体となった血を一気にセルキスの口に流し込んだ。



「おい、吐くなよ?」



 無理矢理流し込まれ吐き出しそうになったセルキスの口と鼻を塞ぐ為に、リィナは地面の土をセルキスの顔面に貼り付けた。もはや呼吸も出来ない。



「吐かなくて済みそうになったら右手を挙げろ。剥ぎ取ってやるわ」



 うめき声すら上げられないセルキスは必死に右手を挙げた。やれやれとリィナはゆっくり顔から土を剥いだ。



「何するのよ!? 死んじゃうでしょ!」

「『聖女』や『魔女』って呼吸止めても死ねないから平気かなって」

「まだなってないわよ! ……待って。死なない、ではなく死ねない?」

「おう、死ねないぞ。どんなに苦しくても条件を満たさないと死ねない。それが『聖女』であり『魔女』じゃ。そういう実験も、教会はちゃーんとやっとる。なあ『聖女』。お主だって記録は見とるじゃろ?」



 クルスは答えない。

 あまりに醜悪な実験の数々である。

 それは己を呪って自死を選んだ『聖女』の話である。



「ま、当たり前じゃな。普通なら死ぬ拷問の数々を掛けられて尚、誰が尽くすというものか。傷を付けられない。状態異常が効かない。なら身動きが取れぬ状態でひと月程水中に沈めてみては? 地中に埋めてみては? 火口に落としてみては? それでも『聖女』は死なぬ。死なぬが苦しむ。何処まで大丈夫か? 何処までも命は大丈夫。ただし死ぬほど苦しい、それだけのことを資料が必要と繰り返したのが教会じゃからな」



 クルスは答えない。



「ま、不死性は証明された訳じゃ」

「……そ。別にそこが目的じゃないから良いんだけど」

「ぐ……」

「レオさん!」



 目を覚ましたレオの全身に巻き付けてある魔力を帯びた縄を、クルスは力任せに引きちぎった。



「……鋼鉄並みの強度は持たせたつもりじゃったが、アレの前では紙と変わらんか」

「ここは……クルスさんに、セルキスとリィナさん、か」



 目覚めたばかりのボンヤリとした頭ではあったがレオは状況確認に努めた。

 それは恐らく自身を囮にクルスを呼び出し取引をした、ということまではその場で理解をし。



「クルスさん、腕……?」

「あー、これですか。痛いってこんな感じなんですね」



 レオの回復に努めたせいか、自然に回復していたので放っておいたが完治はしていない傷ついたクルスの腕を見て、それが自分のせいだと分かった。



「……後で謝る。今はこの場を」

「ええ」



 レオとクルスが並び立った。



「さて、まだか……と?」



 胸を押さえ、苦しみ出したセルキスからリィナが飛び距離を取った。



「ふふ……ははははははははは!!」



 セルキスの高笑いにレオとクルスは困惑する。二人は判断に迷った。この場でセルキスを仕留めるか、それとも退却するか。



「始まる……のか?」

「お、ちょーど始まりそうじゃん」



 リィナの隣に、いつの間にかアークも姿を見せた。

 レオはその様子を見て、分が悪いと踏む。が、目の前のセルキスの様子が気になった。



「喜びなさい『聖女』! 貴女の天敵たる『魔女』がいま、この場で生まれるわ!」

「なっ!?」



 セルキスの宣言にクルスが驚嘆の声を上げる。

 セルキスの額に赤黒い石が浮かび上がる。その石から漏れ出るドス黒く禍々しい魔力は、いままでのセルキスの魔力とはまるで質が違っていた。



「さあ『聖女』! 今から貴女を殺してあげ」



 セルキスの胸から腕が生えた。



「贋作じゃな。茶番じゃ」



 リィナの腕がセルキスを貫いていた。リィナはセルキスの体内まで手を引き心臓を握る。セルキスは壊れた人形のように悲鳴を上げながら身体を震わせた。



「ああああアアアアああああアアアアアアああああああああ」

「ワシが貫ける物が『魔女』な訳なかろうて。時間の無駄じゃったな。……むっ?」



 セルキスが自身の腰に震える手を伸ばした。腰に添えた石を叩き割ったセルキスの身体が、蜃気楼かの如くユラリと消えていった。



「逃げる為の転移石、か。ふむ。空間転移なんぞまで用意しておるとは周到じゃな」

「逃げた?」



 セルキスの血で染まった腕を、横に跳んできたアークの身体に擦り付けようとするリィナには全く緊張感がない。それはやめてよと言いながら、楽しそうに避けるアークも同じであり、見ていたレオとクルスは唖然としている。



「逃げたな。まあ、アイテムによる空間転移なんぞ、どう考えても不完全極まりないもんを使って無事かは知らんが」

「何それ凄くない?」

「おう凄いな。その方面の天才なんじゃろ。あいつも」

「あら、リィナが天才って言うなんて本当に凄いのね」

「別に才に貴賎は無いからの」

「リィナさん!」

「おう小僧、帰っていいぞ」

「じゃなくて、なんなんだよアンタ! 何がしたいんだよ!」

「別にワシの行動は一貫しておるが?」

「だからそれがなんなんだって!」

「シルを生かす。それだけじゃ。お主、次会うまで死ぬなよ? 使えるから」

「ぜんっぜん分かんねえって!」

「少しは自分で考えろ。じゃあのう」

「ばいばーい。マジクに宜しくー♡」



 それだけ言って、リィナとアークは飛び去っていった。呆然と立ち尽くすレオに、クルスがそっと手を添えた。



「……マジでなんだっての」

「まあ、とりあえず帰りましょうか」

「そうだな。……ねえ皆の様子知らない? どうしてる今? 帰ったら怒られたりする?」

「さあ? どうでしょうね」

「……怖いなあ」

「あ、私生まれて初めて怪我をしたんでした。傷が残るかも知れません。責任取って欲しいですねー」

「マジでどう謝ればいいのやら……。死んだほうが良いのか俺?」

「いや折角助けたのに死なないでくれません? 死んでも生き返らせますけど」

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