ある日気が付くと、子犬になっていたオルフェル少年。しかも、大好きな幼なじみの少女ミラナにテイムされて(飼われて)いて──!?
いったい、何がどうしてこうなったのか?
彼は必死に記憶をたどり始めます。思い出すのは、同じ魔法学校で過ごした日々。
物語が進むにつれて、徐々に明らかになるヒロイン・ミラナちゃんの想いや主人公オルフェルくんの境遇。それは王国自体の存亡に深く関わっていた⋯⋯。
この作品の魅力は、主人公のオルフェルくんや親友のシンソニーくん、ヒロインのミラナちゃんといった多彩なキャラたちの視点でつむがれる物語。
それまで語らなかったキャラたちの背景がわかるにつれて、物語が立体的に、そして多面的に広がりと奥行きを見せていきます。
そして、ファンタジーの物語と並行して進んでいく、ミラナちゃんに片想い(?)するオルフェルくんの恋模様も見どころのひとつ。
一途なオルフェルくんの恋は実るのか⋯⋯?
そして、ミラナちゃんの本心はいったい──?
ふたりのじれったくももどかしい恋模様を見守って、時にハラハラしたり、時に微笑ましくなったりします。
ハイファンタジーや学園モノが好きな方、キュンキュンする恋の物語を楽しみたい方に心からオススメします(*´ω`*)
エリート魔法学園に入学し、騎士になって片思いの相手と結ばれる夢に近づいていたはずなのに、いつの間にか彼女の使い魔になっていたオルフェル。なぜこんなことになったのか、記憶を呼び起こそうとしますが……
ポップな雰囲気で進みながらも、時折不穏さが見え隠れする物語に、ドキドキしたりほっとしたりしながら引き込まれていきました。
主人公のオルフェルが前向きで明るく、友人のシンソニーも穏やかな人柄なので作中にはほんわかした空気が漂い、楽しく読み進めています。しかし今後オルフェルがどうなっていくのかという不安感も、物語を一層面白くしていると思います。
まだ物語の途中で謎も多く残っているので、続きも楽しみに読み進めていきます。