面白い。年老いた私が今更ながら思うのは、涙を流す人は本物ということ。

何を書くにしても、モチーフとなるのは、私の場合、疑問や興味、過去における怒りや涙でした。不思議なもので、年齢によって枯れるどころか、こうした疑問や感情は、ますます頭から拭えなくなります。疑問や興味をほったらかしにして死んでいくのは、耐えがたいということかもしれません。せっかく生きてきたのに、というスケベ根性、貧乏根性があるのでしょうか。別な見方をすれば、命への未練がましさかもしれません。こんな私の感想なのですが、偉そうに感じたら御免なさい。