読んでいて、まるで作品世界の香りが一首ごとにふっと漂ってくるよう。 物語の断片が短歌という形にぎゅっと結晶していて、どの歌にもキャラクターたちの息づかいや背景の温度が宿っています。可愛らしい童話の光から、輪廻や呪術の影まで、世界観の幅の広さに驚かされるのに、どの歌もやさしく語りかけてくれるのが不思議で心地よいです。 一作品ずつのテーマが短歌の中で別の形に咲き直して、まるで小さな花束みたいでした。