(9)
「おっと」
暴徒の1人が、宙を舞った僕の聖剣を掴んだ。
「返せ……僕のだぞ、それはッ‼」
ドゲシッ‼
ドゲシッ‼
ドゲシッ‼
ドゲシッ‼
暴徒どもは卑怯にも武器を失なった僕を攻撃。
僕は……再び倒れかけ……。
「ぎゃあああ……」
とっさに、目の前に居た男の股間を握る。
更に力を込める。
僕が去勢してやった男の手から……握っていたトンカチが落ちる。
「ぐえっ‼」
ボクは、そのトンカチを取ると、別の男の足に叩き付け……。
「でりゃあッ‼」
僕は立ち上り、周囲の暴徒どもをトンカチで殴る殴る殴り続ける。
ぎゃははは……。
これが主人公補正ってヤツだ。
ある者は脳天をカチ割られ……他の奴も脳天をカチ割られ……次の奴も脳天をカチ割られ……。
暴徒どもは、次々と戦闘不能になり……。
残るは……僕の聖剣を持って……あ……逃げるな。
「返せ〜ッ‼ 僕の聖剣だぞッ‼」
そう言って、僕は、トンカチを投げ……。
トンカチはコソ泥野郎の後頭部に命中。
コソ泥野郎は地面に倒れ伏し……。
ぎゃははは……僕の完全勝利。
暴徒どもは、全員倒した。
ん?
何で、コソ泥野郎が握ってる僕の聖剣が光ってる?
おい。
聖剣の力を引き出せるのは……聖騎士だけの筈だぞ。
待て。
それも……今日は……残り2回しか使えない筈なのに……その2回分を使い切ったぁッ?
苦労して倒した暴徒たちは……全員じゃないけど……聖剣の治癒能力で、ヨロヨロと立ち上がり始めた。
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